テニスDEポン エピソード33



ジュニアに「つなげるテニス」を教える必要はある?ない?

~強打せず、ラリーを続けるテニスは本当に正しいのか~

こんにちは、テニスDEポンです。

今回のテーマは、多くのジュニアテニス現場で見られる指導についてです。

「まずはラリーをつなげよう!」

「強く打たなくていいから返そう!」

このような指導を受けた経験がある方も多いのではないでしょうか。

確かに、ラリーが続けばテニスは楽しくなります。しかし一方で、「つなげること」を優先しすぎることで、本来身につけたい技術や積極性を失ってしまうという意見もあります。


今回は、ネット上や指導現場でよく見られる考え方を整理してみます。

「つなげるテニス」は必要という意見

この考え方は、多くのジュニアスクールで採用されています。

理由としては、

・ラリーが続くことでテニスが楽しくなる。

・成功体験が増え、自信につながる。

・試合ではまずミスを減らすことが重要。

・初心者は強打よりコントロールを覚えるべき。

・相手とラリーを続ける感覚を身につけられる。

実際、試合では自滅する選手も多く、「まず返球できること」が勝敗を左右する年代もあります。

「つなげるテニス」だけでは足りないという意見

一方で、競技レベルが高いコーチほど、このような意見もあります。

・つなぐ癖がつくと、攻撃する勇気が育たない。

・スイングスピードが上がらない。

・回転やパワーを使った現代テニスに対応しにくい。

・守ることばかり覚えてしまう。

・後からフォームを修正するのが難しい。


近年の世界トップジュニアは、小さい頃からフルスイングしながら回転をかけてコートに収める技術を学んでいます。

つまり、「強打する」のではなく、「しっかり振って入れる技術」を育てています。

レベルによって指導は変わる。


初心者

まずはラリーが続く楽しさを知ること。

ここでは「つなげるテニス」はとても大切です。

初級~初中級

ただ返すだけではなく、

・打点

・体の使い方

・フットワーク

も少しずつ覚えていく時期です。

中級以上

ここからは「つなぐだけ」では勝てなくなります。

相手を動かしたり、

チャンスでは攻めたり、

守る・攻めるの判断が必要になります。

競技ジュニア

競技レベルになると、

「安全につなぐ」

だけでは全国・世界では通用しません。

ラリーの中でも、

・深さ

・スピード

・回転

・コース

を使い分けながら主導権を握る技術が必要になります。

ネット上で多かった意見

多くの意見をまとめると、

初心者

「まずはラリーが続けば十分。」

保護者

「楽しんで続けてほしい。」

競技志向のコーチ

「最初から振る技術も育てるべき。」

元プロやハイレベルコーチ

「つなぐことと振ることは両立できる。」

という意見が多く見られます。


テニスDEポンの考え

私は、「つなげるテニス」と「攻めるテニス」は対立するものではないと思っています。

本当に目指すべきなのは、

**「無理な強打ではなく、しっかり振って安定してラリーが続けられるテニス」**です。

単に当てて返すだけでは、将来的に伸び悩むことがあります。

一方で、最初から強打ばかりではミスが増え、テニスが嫌いになることもあります。

だからこそ、その子の年齢や技術レベルに合わせて、「つなぐ」と「攻める」のバランスを取ることが大切です。

最後に

「つなげるテニスを教える必要があるのか?」

私の答えは、

「必要。ただし、『つなぐ=当てて返す』ではなく、『しっかりスイングしながら安定してラリーを続ける』ことを目指すべき。」

世界のトップ選手を見ても、ラリーでは無理な強打を続けているわけではありません。

十分な回転をかけ、安全なマージンを確保しながら、主導権を握るボールを打っています。

ジュニアにも、その考え方を少しずつ伝えていくことが、将来につながる育成なのではないでしょうか。

それではまた次回、テニスDEポンでした!