◆手計算できない人の行先は、、


構造計算での一番の基本は
「自らの手で計算できること。」
というのが持論です。

なぜなら、自分の脳と密接に関連づいている。
脳とのインターフェースが自らの〈手〉でだからです。

自脳と密接ならばキーボードやマウスよりも
レスポンスは良いはずです。

ならば、積極的に手を使っていくのが
実践的構造計算の効果的なやり方です。

ところが、、、
最近はパソコン/タブレットなどが
私達の生活に浸透していてすぐに使える環境と
なってますね。

自分の手で文字を書くということすら
行わない人が多くなってませんか。

弊害として、
・誤字脱字が多い。
・漢字を書けない。

などがあると感じてます。

構造計算の業務でも自分の手と
関数電卓(100均の電卓で本来は十分出来ます。)
を使って計算せずにエクセル/計算プログラムを
使うことしかしない人を見ました。

このような手計算できない人の行先で
予想できることがあります。

・一つの構造計算を行う時間が長くかかる。
・依頼者から「この人出来るの?。」と思われる。
・構造計算での〈カン(勘)〉が鈍る。

などです。

人間は自分の体の機能/筋肉を使わないと
退化していくそうです。

手計算を避けて構造計算に対する能力が
退化していかないようにしたいですね。


 

◆手書き計算書が作れない人の行先は、、



あるWEBの記事で
「手描き図面を描けない設計士の末路。」という
穏やかでないタイトルの記事を見つけて読み入りました。

CADに慣れすぎて手描き図面を描けない設計士は
〈換えの効く人〉になってしまうという件の内容です。

構造計算の世界でも手計算できない
 →当然に手書き計算書が作れない
という方が居たりします。

構造計算という専門的内容ですので作図という作業よりも、
すぐには換えの効く人になりづらいでしょう。
でも、年令を重ねていくと換えの効く人にならないとは言い切れません。

それでは、手書き計算書が書けない人がどういう傾向か?。

・計算(書)全体を見渡せない。

計算書を手書きすると常に1枚の紙全体を見ることが出来ます。
パソコンでは画面のパンニングが必要。

・細かい部分に集中しがち。

計算書全体の構成を見ることが少なくなるので、
部分部分の作りに集中して時間を掛けてしまう。

・条件の変化に対して鈍くなる。

荷重が変わる/スパンが変わるなどの条件の変化に対して
手計算、手書きならばペンと電卓で即修正できます。
いちいちパソコン開いて、エクセル立ち上げて、、
では、遅すぎることもあります。

などを挙げてみました。

昨今ではパソコンを前提とした
構造計算が主流となってます。

この時流には逆らいようがありません。
事実、私も実務では使用してます。

だからこそ、その一歩手前の基本となる計算技術のところで
自らの手を使うことを手放しなくないと思っています。

あなたは手がきで計算が作れる人
作れない人のどちらを選択しますか。


 

◆手計算、手書きのススメ



小さな規模の建築物を
構造計算して計算書へまとめる。

最近のトレンドですと
「スグに一貫計算プログラムへ入力」
とか
「どうやったら一貫計算プログラムに 入れられるのか?。」
などと、考えがちに見受けます。

しかし、あえて「手計算、手書き」で小さな規模の
構造物について構造計算してみることにトライしてほしいです。

大きなメリットは構造計算自体への理解が深まること。

自らの手で計算していると計算内容が自分と一体化してる
ような気持ちにさえなります。

それから、もうひとつのメリットとして
〈簡潔ながら要を得た〉計算書を作ることができること。

計算書の紙枚数が少なくて済みます。

しかし、一方で「成果品としてのボリューム感がない。」
と、嘆く方もいらっしゃいます。

それでも、手計算で構造計算して手書き作成での構造計算書を
自分の手で作り上げると「簡潔ながら要を得た」ことが実感できます。

小さな規模の構造物を構造計算するときには、

ぜひとも手計算と手書きにトライして下さい。

 

それでは、また。

 

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