記憶の糸を手繰る(1)
読書の秋。
あまり本を読まない僕が珍しく読書に耽っていると、
とある単語が目に入った。
山幸彦、釣り針
殆ど反射的に本を閉じる。
・・・ヤマサチヒコ。
なんだか聞き覚えがある。
昔話だ。30年近く前、僕はこの物語を知っていた。
僕は何かをきっかけに記憶を辿っていき、
過去を思い出す作業が好きだ。
ガンダムから連想して自分の10歳くらいの誕生日に好きな女の子が
着ていた服の色に行き着いたり、
香港から辿って遠足のお弁当のおかずを思い出したり様々だ。
懐古趣味がある訳ではない。
さかのぼる過程と思い出したスッキリ感がなんだか面白い。
今回は2つの言葉からこの昔話の内容を思い出していこう。
知っている人から見れば思い出すまでもない当たり前の話だろうけど。
山幸彦。
山幸彦には兄弟がいる。
名は海幸彦。
どちらが兄かは分からないが兄がひどく怒っている。
原因は釣り針だ。
続く
2000年 8月某日
マラソンの高橋尚子選手が引退されましたね。
高橋選手といえばシドニーオリンピックの金メダリスト。
高橋選手が金メダルを取った日は僕にとっても忘れがたい日となってます。
あの日は土曜か日曜か、とにかく休日だったのは確か。
というかオリンピックのマラソンっていつも日曜か。
午前中はマラソンを見て午後は友達と遊ぶ予定でした。
日本陸上女子初の金メダルという高橋選手の快走に興奮したのでしょう。
あの日の僕の車の運転も怪走でした。
そう、ぶつけてしまった・・・。
幸い人をはねたりとか車が大破するような事故ではなく
ただの自損事故だったけど車は大きくヘコみました。
僕の心はもっと大きく凹みました。
今、思えばそれ程大したことじゃないけど
当時は本当にショックで予定通り友達と遊んではいたけど心は上の空でした。
”ああ、高橋尚子は今頃は幸せの絶頂だろうに
なんで俺はこんなにブルーなんだろう” と。
あれからもう8年経ってるのか。
月日の流れは早いな~。
