魔裟斗の激闘を振り返ってみた
今年も残すところ二週間を切りました。
もうすぐ大晦日のDynamite!!
それは魔裟斗の引退試合。
これまでK-1MAXを牽引してきた魔裟斗の戦いの中で
僕が印象に残った試合、大会をランキング形式でまとめてみました。
10位から挙げようと思ったけど挫折(笑)
ちょっと長いです。読み辛かったらごめんなさい。
第6位 川尻達也戦 2009.7.13
試合内容とは違うところで満足できた珍しい体験だった。
この時、会場へ一人観戦に行った僕。
隣の席に居合わせたのは総合格闘家である川尻達也を応援するファン。
双方のファンが詰め掛けたこの試合の歓声は
僕が今まで会場で観戦した中では一番大きかった。
凄まじい熱気の中での試合の後、
本来は犬猿の仲であるはず(?)のK-1ファンと総合ファンだけど
この時は隣の人とささやかな仲間意識が芽生えた気がした。
“川尻って根性あるねー!”
“やー魔裟斗はやっぱりさすがだわ!”
てな感じで相手が応援する選手を互いに称えあった(笑)
場内も不思議な一体感に包まれているように感じた。
会場に行かなかったらそれほど印象には残らない試合だったかなとも思う。
第5位 山本“KID”徳郁戦 2004.12.31
“神の子”KIDとの対決。この頃のKIDはギラギラしてたなー。
二人のカリスマの激突に試合前の注目度はとても高かったけど
二人の経験、体重差を考えるとあっさりと魔裟斗が勝つのではと僕は思ってた。
ところが試合はKIDが早々とダウンを奪う衝撃の展開。
ダウンを奪い返し判定で勝利した魔裟斗だけどKIDの健闘が評価された試合内容。
プレッシャーに強く、注目度が高いほど力を発揮する魔裟斗だけど
この時はKIDの心理的圧力に少し押されたかなって感じた試合だった。
でもその後の大一番で結果を出し続けたのはこの時の経験があったからかも?
第4位 K-1 WORLD MAX 2004 -FINAL- 2004.7.7
前年にチャンピオンに輝いた魔裟斗。
この年も決勝まで進んだものの既に体は満身創痍。
対するは準決勝を圧倒的な強さで勝ち上がった参戦一年目のブアカーオ。
試合はブアカーオの鬼神の如き攻撃で魔裟斗はズタボロ状態。
誰の目にも勝敗は明らかだったけど
それでも諦めないのは魔裟斗らしかった。
あそこまで追い詰められながら前に出ようとする魔裟斗を見て
こんなに必死になった魔裟斗を見ることは今後ないだろうなって思ったけど、
その後も何度か見ることになるから驚き。
第3位 K-1 WORLD MAX 2003 -FINAL- 2003.7.5
魔裟斗が日本人初のK-1王者となった大会。
決勝の相手は前年王者のアルバート・クラウス。
今ではMAXトップレベルのパンチを誇る魔裟斗だけど
当時はパンチでの勝負ならクラウスに分があると見られてた。
そしてこの日のクラウスはアンディ・サワー、ラドウィックをパンチでKOし絶好調。
それでも危険を承知でパンチで勝負にいく魔裟斗。
MAX以前やMAX初期はなかなか魔裟斗を強く応援する気にはなれなかったけど
この時はTVに噛り付いて魔裟斗を応援してた。
TV放映が終了しても興奮が収まらず、
23時過ぎに近所の川沿いの土手を10kmくらいランニングした(笑)
第2位 K-1 WORLD MAX 2007 -FINAL- 2007.10.3
当時、絶対王者の名を欲しいままにしていたのはブアカーオ・ポー.プラムック。
これほど完成された選手に勝てる奴なんているのか?
そんな雰囲気が漂っていた中、
トーナメント一回戦でブアカーオへの対戦希望を口にした魔裟斗。
この時の魔裟斗には悲壮感すら感じた。
それくらいの覚悟。
下馬評はブアカーオ有利、僕も魔裟斗が勝つのは難しいと思ってた。
でも“魔裟斗なら”っていう根拠のない期待感もあった。
(余談だけど今年のMAX王者、ペトロシアンにリング上で対戦要求した時は、このブアカーオ戦に似たものを感じました。勝てそうにないけどもしかしたら魔裟斗なら、と。だから試合が流れたのは少し残念)
試合はダウンを奪っての魔裟斗の完勝。
試合前に“目標はブアカーオに勝つことではなく、あくまで優勝”
と言っていたけど足を捨てた肉を切らせるような戦い方を見ると
ブアカーオに勝つことに全てを懸けているんだなと思った。
それでも準決勝でキシェンコをKOし、
決勝でも戦闘不能になるまでサワーと戦う姿はやっぱり凄かった。
(さらに余談で、この大会は佐藤嘉洋がクラウスと激戦を展開した大会。僕はこの試合で完全に佐藤ファンになった。準々決勝4試合が終わった時点で既に放心状態。会場で観戦した中で一番見疲れた大会だった)
第1位 K-1 WORLD MAX 2008 -FINAL- 2008.10.1
創成期からK-1を見てきて一番印象に残っているのがこの大会。
会場で見られなかったのが残念。
魔裟斗との対戦を長いこと熱望していた佐藤嘉洋が準決勝の相手。
これまでMAXを引っ張ってきた魔裟斗が進退を懸けるとまで言った覚悟、
そして佐藤がこの試合に辿り着くまで歩んだ道程、積み重ねてきた努力、
そういうものがあの12分に凝縮された試合だったと思う。
ポイントを取られ一か八かのパンチで勝負に出た佐藤。
ダウンを奪われ、普通ならズルズルと失速しそうな所で盛り返した魔裟斗。
互いの意地と意地が激しくぶつかりあった名勝負だった。
そして激戦を制した魔裟斗の決勝での戦いぶり。
これまで殆どダウンをしなかった魔裟斗があんな倒れ方をして
それでもまだキシェンコに向かっていく姿はまさに神懸っているように見えた。
この日で魔裟斗は死ぬんじゃないかと心配になるくらいだった。
あんな試合を見せられてさらに現役続行を求めるのは酷だとも思う。
でもペトロシアン戦、そして佐藤嘉洋との再戦が見られないのはやっぱり残念。
魔裟斗の望み通り惜しまれつつの引退ということになる。
引退試合の相手はアンディ・サワー。
これまで魔裟斗が二度戦い、一度も勝てなかった相手。
魔裟斗が運命とまで言った相手。
これまで大事な試合では必ず結果を出してきた魔裟斗が
同じ相手に三連敗して引退を迎えるのは絶対に似合わない。
最後は有終の美を飾って欲しい。
でもアンディ・サワーはやっぱり強い。
勝敗がどうなるかは分らないけど
魔裟斗らしく熱い試合になって盛り上がるといいな。