正直なことを言えば
初めて聴いたとき
さほどピンとこなかったんです。

NHKで
ナビゲーターをすると決まったときから
テーマソングは
嵐なんだと思っていたので
すごく期待がありました。

何て言うか…
定番の名曲を期待していたんだと思います。笑


音楽っていうのは
すごく数学的なところがあって
例えば
明るいか、悲しいか、は
長調か、短調かで決まります。

感動する曲
切ない曲
壮大な曲
勇気の出る曲…
いろいろなパターンというのがあって
そこにはめていくと

多くの人が
同じような感情を
受けとることができるんです。

これ、本当に不思議なんだけど。。。


だから…
「卒業ソング」とか
「応援ソング」とかっていうのが
存在するのであって。。。

和音の運び、リズム
メロディーラインやアレンジ…
ひとつではないけど
いくつかの定番があります。


オリンピック、パラリンピックって
すごく華やかで
すごくドラマチックで
エネルギーにあふれてる。

そのテーマソングとして
私が想像していたものとは
違ったんですよね。。。



特別なことは
何もしていない…っていうのは
素朴な感じでいいんたけど、

サビのフレーズが
切れ切れなのが
すごく気になってしまって。

気持ちが切れちゃうっていうか。

ふーん。。。
という感じでした。
紅白のとき。





でも。

繰り返し聴いていくうちに
すごく馴染んできて。



そして。

今、この状況になって

歌というよりは

ソネットのような
この素朴な歌が
本当に心にしみて

サビで気になっていた
あの空白が
ちゃんと流れになって
聴こえてきた。

アレンジまで
耳に入るようになったからなのか

それとも
歌い方変えた?笑

わかんないんだけど。。。

CD初めて聴いたとき
泣きました。。。


音域も
たぶん嵐さんにとって
無理のない音域で

それが
優しさ、穏やかさになって

今の私には
それがすごく心地よいのです。


今、
この状況になって

当たり前は決して当たり前じゃない
という
この状況になって初めて

この曲の
意味を知った気がします。
すごく広い意味での
応援ソングなんですね。


米津さんが
今のこの状況を
想像してたなんてことは、
絶対に無いわけだけれど

だからこそ
すごさを感じています。

嵐だから歌える…ってことも
あると思います。

誰でもが
人の心を動かすことのできる曲では
ない気がします。