保護者の質問「なぞり書きで上手になりますか?」
このようなご質問を保護者様から頂きました
ご自宅でも絵を描いていらっしゃるとのこと
結論から言うと
なぞり書きでは上手くなるには限界があります
ただし
どうしてなぞり書きを行うのか?
そこに着目するようにお伝えしました
その生徒様は小学生さんです
その生徒様の絵を描く姿は
元の絵と同じように違和感なくきれいに仕上げたい!
という几帳面な作画をする方です
なので、自分の力で下書きから絵を描き始めると
下絵だけで1時間以上かかります
まず、小学生の年齢で1時間集中すると
そこで疲れてしまいます
そして、絵を仕上げるには
①下書
②彩色
③仕上げ
の行程があります
絵が好きなお子様の多くは、
【彩色】の行程が楽しみで絵を描きます
だから、下書きを自分の力で行うと
その時点で疲れてしまい
大好きな彩色の行程に力を注げなくなってしまいます
彩色を楽しむために
下絵はなぞり書きをして早く描き終えたい
という心理が働くのはよく理解できます
私も子供の頃、
色塗りの練習をしたい!
と思った時は
下絵は塗り絵を用意していました
なぞり書きをする事が
・楽をしている
・手を抜いている
と、見えてしまいがちですが
お子様が何をもってなぞり書きをしているのか?
そちらを注視してみると良いですね
・色塗りの工夫を楽しみたい
・画材の使い方をマスターしたい(練習作業)
・上手な人の作画をトレスして吸収したい
のような理由があるかもしれません
何より
小学生の間はどんな方法であっても
「絵を描く事じたいが楽しい!!」
という気持ちがあって、
自宅で自分から進んで
絵を描いているその姿勢こそが
素晴らしいことです
そんなめんどくさい事をしない人の方が多いのだから…
描く事が楽しい
その気持ちこそが
絵を描く事を何年も継続できる底力になります
私は、子どもたちに
絵を描く事が楽しいことだという意識付けすることを
重視しています