姫路城は現存12天守であり国宝です。
1993年12月、日本初の世界文化遺産となりました。
姫路城の大天守は、1609年に建築され、白鷺が羽を広げたような優美な姿から白鷺城とも呼ばれています。
池田輝政が築城した際に、「白漆喰総塗籠造」という方法で、城壁や屋根瓦を白く塗り込みました。
白漆喰は防火・防水の効果があると言われており、美しさだけでなく、城を守るという側面もあります。
姫路城は建てられてから、400年の歴史の中で大きな火事や戦争の被害を受けず、大天守や小天守など約100棟近くの建築物が現存しています。
天守は標高45.6mの姫山の上に築かれたものでした。
ここには1580年に羽柴秀吉によって築かれた三層の天守閣が存在していた場所で、後に姫路藩初代藩主である池田輝政によって解体され、乾小天守に転用されています。
姫路城の天守は大天守と3つの小天守(東小天守、乾小天守、西小天守)があり、その間に渡櫓がある連立式天守と言われる構造です。
大手門の前の堀にかかる桜門橋は、2007年に復元されました。
発掘調査で出土した遺構を活かしながら、江戸時代の木橋をイメージしたものです。
大手門
姫路城の正面玄関にあたります。
大手門は明治時代に取り壊され、現在の大手門は1938年に新しく建てられました。
位置や大きさは江戸時代のものとは全く異なるそうです。
大手門の内側
石垣に一列に並んだ長方形の穴が見えます。
これは石を割りたい部分に沿ってノミで穴を掘り、クサビを差し込み上から叩いて割るために作られた「矢穴」です。
割るのを途中でやめたということでしょうか・・・
菱の門
姫路城最大の門で、重要文化財に指定されています。
門の左側だけに石垣があり、白漆喰総塗龍の荘厳な外観です。
大天守
外観は五重構造(内部は地下1階・地上6階)となっていて、唐破風と千鳥破風を持つ優雅な造りです。
同じ天守台の上で、大天守の横に寄り添うように小天守が建っています。
東大柱
姫路城の大天守を支える東西2本の大柱があります。
東大柱は大天守の5階まで一本柱で通されていて、大天守内の各階で見ることができます。
油壁
山土に豆砂利を加え、餅米の研ぎ汁や粥などで練り合わせた土を仮枠の中で叩き締めて築いたものとされています。
羽柴秀吉時代の遺構と推測されます。
備前丸
城主池田輝政が住んでいたという本丸御殿がありましたが、1882年の火事で消失し、現在は空き地になっています。
客と会見する対面所などもありました。
備前丸から見上げた天守です。
扇の勾配
美しい曲線の石垣です。
ちょっと撮る方向が悪かったです。
鏡石
石垣の配置を見ると、目と鼻とその上に眉毛があり、通称「人面石」とも呼ばれている鏡石です。
お菊井戸
播州皿屋敷のヒロインお菊が責め殺されて投げ込まれたと言われる井戸。
井戸からは「1枚、2枚・・」と皿を数える声が毎晩聞こえると伝わります。
人が多く形がわかりません(-_-;)
↓ こんな感じです。
ざっくりとした姫路城散歩。
国宝ということもあって人が多かったです。
広すぎてどこがどれかわからなくなってしまいました💦
予習して行かないとダメですね。
将軍坂、工事中でちょっと残念。
十月桜がきれいでした。