京の冬の旅~大徳寺 三玄院~ | moonさんの気まぐれブログ

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大徳寺の三玄院は、京の冬の旅初公開です。

一般に公開されるのは約50年ぶり

ということもあり、注目されているようで、とても混んでいました。

 

普段は「拝観謝絶」の札がかかっています。

(写真はテレビ映像からお借りしました)

千利休の月命日には、大徳寺の多くの塔頭でお茶会が催されます。

三玄院でも8月と12月以外の28日にお茶会があるそうです。

利休の命日は2月28日(1591年秀吉の命により切腹、享年69歳)

 

 

 

三玄院と言えば、石田三成、古田織部の菩提寺として有名です。

 

由緒書きの立札には、

1589年、浅野幸長・石田光成・森忠政(森蘭丸の弟)が、春屋宗園(大宝円鑑国師)を開祖とし、創建した。 

小堀遠州・古田織部・薮内剣仲・長谷川等伯などは、春屋に禅を学んだ人々である。

沢庵・千宗旦らも修行をし、春屋・三成・忠政・剣仲・織部の墓がまつられている。  

織部好みの三畳台目・八窓の茶室篁庵(こうあん)(江戸時代建築)があり、本堂ふすま絵の八方にらみの虎は、原在中の筆による。

 

1600年、関ケ原の戦いで東軍・家康と戦った西軍の将・三成は、

近江で捕えられ京都・六条河原で処刑されました。

首は三条河原に晒された後、遺骸は大徳寺春屋宗園により引き取られ、

三玄院に埋葬されたと伝わります。

 

妙心寺・壽聖院にもお墓がありますが、壽聖院には遺髪が埋葬されています。

 

今回の特別公開ではお墓は非公開。

特別公開されているのは、三玄院本堂と枯山水庭園のみです。

 

方丈は1817年に再建されたものです。

江戸期の絵師・原在中が各室ごとに異なる技法を用いて描いた襖絵が残っています。

 

「八方睨みの虎」

上下左右どこから見ても視線が合うように描かれています。

今回の京の冬の旅のガイドブックの表紙にもなっています。

 

チケットにも

 

枯山水式庭園 昨雲庭

(パンフレットから)

塀の向こうに見える屋根は、大徳寺の法堂です。

シンプルですが、法堂や松を借景とし、奥行きを感じられるお庭になっています。

 

茶室・篁庵 古田織部作

古田織部設計として知られる茶室「篁庵(こうあん)」は、昨雲庭の左奥にあります。

古田織部好みと言われる三畳台目です。

外観のみ見られますが、中は非公開です。

 

大徳寺三玄院門前の駒札 2023年2月5日 撮影:MKタクシー

 

京の冬の旅にお付き合いいただきありがとうございました。

今回が最終回です。

また来年行ってみたいなと思っています。