こんにちは。愛知の視覚障がいピアニスト小島怜です。いつも読んでいただきありがとうございます。

 だいぶ久々の投稿となりました。いよいよ、2回目のソロリサイタルまで1カ月半となり、練習も追い込みの段階となってきました。その中、ある1冊の本が僕の練習方法を見直すきっかけとなりました。本日はその本を読んで感じたことを書きたいと思います。

 本のタイトルは「努力ゼロの幸福論」です。著者は小林正観さんです。まだ、読んでいる途中ですが、この本にはこんなことが書かれてありました。
 常に「ありがとう」と言っていると、そう言いたくなる瞬間が増え、周囲も暖かい人が集まる・逆に常に不平や不満・愚痴や文句を言っていればそのような人が集まると述べてありました。

 僕はこれをピアノの練習に置き換えてみようと思いました。常に前向きに楽しく練習していれば、そうしたくなる瞬間が増え、ピアノの音も暖かくなる。逆に、もうできない・無理等と言っていれば、ピアノもそのような響きの音になる。実はこの数カ月、なかなか思うような仕上がりにならず、佐藤先生とともにどうすれば良いのか悩んでいました。楽しく練習しようと思った瞬間、それまで余分な力が入っていた体もピアノの音もすっと解放された気がしました。そして、「まだリサイタルまで練習する時間がたくさんある。」という気持ちになりました。

 そして、もう一つ。教えていただくのは佐藤先生だけではなく、演奏する曲の各作曲家であるということです。今回、バッハ・ベートーヴェン・シューマン・ショパンの作品を演奏予定ですが、バッハの曲ならバッハ・ベートーヴェンの曲ならベートーヴェン・シューマンの曲ならシューマン・ショパンの曲であればショパンとレッスンと楽譜とそしてピアノの響きを通して教えていただいていることに気づきました。そう考えていると指導者が教えられることは意外に少ないということが分かりました。

 正観さんの本には書かれてませんでしたが、僕は常に感謝の気持ちをもってこれから練習に励もうと思います。そして作曲家への敬意をもって、後1カ月半、しっかり準備したいと思います。

 本日も読んでいただきありがとうございました。