TAIJI関連裁判資料を閲覧してきました | 越中屋TAIJI(葛城 亮)’S LIBRARY

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大人の書斎(=LIBRARY )です。何時でも開かれております。
PN : 葛城 亮
BL(ボーイズラブ)愛好家なので、そんな話もポツポツ出てきます。
ちょっと悪筆な喜多由布(きた ゆう)さんが居候してます。


TAIJIが亡くなってから、もう少しで1年が経とうとしています。



この件を継続して記事にしてくださるただ一人の記者が渡邉裕二氏です。

先日、東京地方裁判所へ公判資料を閲覧してきました。

原告は北見輝美
被告は渡邉裕二

担当部署は民事第37部合C係
事件番号は平成23年(ワ)第31442号
平成24年5月28日 期日経過により取下とみなす。


TAIJIの死に関わる報道による損害賠償訴訟。14階の資料閲覧室で申請書を提出すれば、第三者でも誰でも資料を閲覧することが出来ます。
私はTAIJIのファンではありますが、この件に関しては出来るだけ客観的に、資料に記載された内容をお伝えしたいと思います。
とは言うものの、私も人間ですから多かれ少なかれ主観が入ってしまうでしょう。

それを踏まえた上で、どうか冷静に以下を読んでくださることをお願いいたします。
なお、渡邉氏がギョウカイヘッドロック及びTwitterで述べた記事や発言については、すでにネットで公表されているので割愛します。



原告が被告に求めたのは
慰謝料  500万円
弁護士費用 50万円
そして謝罪記事の掲載です。


《原告側準備書面1》
・TAIJIの携帯電話について
平成23年7月13日から14日頃、捜査機関から原告へ他の所持品とともに届けられ、平成23年7月26日まで原告の別荘のテーブルの上に電源の入った状態で保管されており、原告が日本へ訪れる際に一緒に持参し、平成23年7月27日にTAIJIの親族の下へ郵送手続きを行った。

・原告がTAIJIの身辺情報について公表しなかった理由
TAIJIの家族の静かに弔いたいという希望があったから。

・首吊りの跡が存在しなかったこと及び口の周辺に粘着テープの跡が存在したことを婚約者Aさんが目撃しているという記述について。
Aさん以外の人間は誰も粘着テープの跡など目撃していないし、TAIJIの首に首吊りの跡が存在しなかった点については、TAIJIの親族が医師に尋ねた際に、実際に首を吊った場合にドラマのように跡が出来るようなものではない旨の回答をされている。



《被告側準備書面1》
・TAIJIの携帯電話について
「原告側準備書面1」の主張は、墓穴を掘ったと言うべきである。

その他の被告の主張については、多くを被告本人の記事や発言並びに婚約者Aさんの陳述書によっていますので割愛します。



《被告側の陳述書 婚約者Aさん》
TAIJIとは2年間同居。その間にTAIJIはアルコール依存症を克服。AさんとTAIJIはAさんの父に結婚することを認めてもらえるようになった。

AさんはTAIJIとの結婚に向けての生活を考えていたので、マネージャーである自分に代わって他にサポートしてくれる人が出てくることを願っていた。

平成23年3月17日に、AさんはK氏の滞在先である飯田橋のホテルベルモントにTAIJIとTAIJI with HEAVEN'Sのメンバーに集まってもらい、K氏と原告を紹介。AさんはTAIJIとの家庭を優先させていきたいためであると説明。

しかし、原告はバンドメンバーを気に入らなかったようで、バンドメンバーを抜かしてTAIJI個人のマネジメントをしていくよう、話を変えていった。

原告が取ってくる仕事は、原告の知人の社長や取締役との会食など。原告はTAIJIに対して自分が所有するリゾートホテルなどの広告塔のような役割をさせていた。

平成23年5月後半から原告の行動に謙虚さがなくなっていき……(中略)……原告とTAIJIの間の喧嘩が目立つようになった。

TAIJIは平成23年7月11日に逮捕される。

平成23年7月17日朝に脳死状態。ICUにはAさんが泣きながら寄り添っていた。同日午前11時にTAIJIの母、その婚約者の男性、TAIJIの妹さん、K氏、原告の5人が病院に来る。この時に初めてAさんとTAIJIの親族が対面する。



《原告側陳述書 TAIJIの妹さん》
原告が一度もTAIJIの病室を訪ねなかった理由は、病室には家族しか入れないからだ。
むしろ私たち家族よりも先に婚約者と名乗るAさんが病室にいたことが不思議でならない。
私たち家族はAさんを婚約者とは認めていない。



《別添資料 告訴状》
平成23年10月31日
詐欺未遂告訴事件としてAさんが北見輝美を告訴。

その内容については、前述の《被告側の陳述書 婚約者Aさん》と同一の文書でした。

北見輝美がどの時点からTAIJIに成り済ましたかどうかについては、AさんとTAIJIのメールのやり取りが詳細に記載されていました。
ただ、あまりにもプライバシーに踏み込んでしまうので、内容について詳しく述べることは遠慮させていただきます。

しかし、TAIJIが北見輝美をどう思っていたかについてはいくつかお伝えします。
・生意気な豚にあきれる
・可哀想な馬鹿
・自分のエゴイズムだけに生きてるって感じだよ。こう言うやつが堕ちてくよ。


確かなことは、メールのやり取りを見る限り、TAIJIとAさんは互いに相手を大切に思い合っていたと言うことです。

平成23年7月11日午前8時17分 TAIJIからAさんへメール。
平成23年7月11日午前9時35分 AさんからTAIJIへメール。

ここまでのやり取りはTAIJI本人で、以降は成り済ましだったとのことです。


公判資料を閲覧して私がメモをしたのは、以上のとおりです。





ここからは、あくまで私個人の私見です。


・TAIJIの妹さんがAさんを婚約者とは認めていないことについて

個人的な経験から言わせていただくと、交際中の男女間では、女性側の家族には男性が積極的に交流を持とうとしますが、男性自身が交際中の女性を自分の家族に紹介し交流を持たせようとするケースはあまりないように思います。

したがって、TAIJIの妹さんがAさんを婚約者として認知していないとしても不思議ではないのかも知れません。



今回、資料を閲覧して感じたのは、
・これはあくまで渡邉氏と北見輝美の争いであって、争点は「なぜTAIJIが亡くなったのか」ではない。
・残念なことだが、渡邉氏は信頼に足りる記者なのかどうか客観的に判断できる材料がない。

と言うことです。

民事の争いなので具体的な証拠書類は何ひとつありませんでした。
刑事事件になれば警察には捜査権があります。通信会社(今回はSB)に通信記録の提出を求めることも出来るでしょう。

しかし、今度も北見輝美がAさんを騙そうとしたかどうかが争点であって、「なぜTAIJIが亡くなったのか」ではありません。



鮮烈な印象と音楽を遺して沢田泰司と言うロッカーは亡くなった……行き着く事実とは、やはりそれしかないのかも知れません。



TAIJIを想う方はたくさんいらっしゃるので、受け止め方もそれぞれで良いのではないでしょうか。


ただ、同じファン同士で険悪になるようなことは止めてほしいなと思います。
TAIJIが悲しむと思います……。

 

 

 

 

 

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