戦うのはローカルな小さな日常を守るためということを忘れてはなりませんね。 | 迷い猫の見聞録

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「しなやかに美しく」をモットーにジャンルにこだわらず、
いろんなことに興味をもって、一日一日を大切に生きています。

去年の間

読み終われるかしら?
と思っていましたが、
やっぱり
ダメでした。

まぁ
一年

一物語
という
決まり
がある
というわけではない
ですので、
いいのですが、
とにかく
遅々と進まなかったのが、
いよいよ
佳境に入り
いきなり
スピードアップ!

 

 

 


下巻の上

サウロン
率いる
モルドール

軍勢

ガンダルフ
率いる
連合軍

激突します。

国を守るため
愛する人を守るため
仲間を助けるため

様々なドラマが
繰り広げられます。

と書きましたが、
本当に
いろんな人々

思いが交錯して
誰が誰だか
分からなくなってしまいました
ので、
様々なドラマ

ごまかしています^^;

けれど、
それが
群像劇のだいご味
ですよね。

ほんと
人々の往来

希望の往来
でもあるのだなぁ

しみじみ
感じます。

けれど、
やはり
大切なのは
足元
にあること
私たちの平和な生活
にあること

つくづく
感じさせられます。

この巻
では
ホビット

ピピン

大活躍する
のですが、
偉大な英雄

正気を失う
いっぽうで、
彼は
本当に
賢明な判断をし、
適切な行動をとります。

ピピン

視点

子どもの
曇りなき眼

髣髴とさせます。

最後に
正気を保たせる
のは
大いなる大義名分
でも
大いなる名誉
でもなく
小さな故郷
小さな私の日常
なのですよね。

現実を見る
というのは
そういうこと
なのだろうなぁ
と思いました。


ふるさと

というのは

大きいですね。


少しネタバレ
になりますが、
この巻

最後の最後で
連合軍

今まさに
直面している
戦争は
フロドたち

指輪を
火口に捨てる
ための旅路
から
サウロン

目を逸らす
ための
おとり
だということ

明らかになります。

これまでは
自分たちが
戦に勝利
するために
戦ってきた
武将たち
ですが、
ガンダルフ
から
自分たちの
勝利は
フロドの任務遂行

成功にかかっている
目の前の戦争に
勝っても
徒労に終わる
可能性がある
ことを
打ち明けられます。

大きな目

言えば、
勝つために
戦う
のですが、
彼らにとっての
勝利
とは
フロドが
無事に
指輪を火口に投げ入れて
指輪を葬り去ってくれる
ことであり
目の前の戦い

勝利すること
ではなくなる
のですよね。


皆さん
想像してみてください。
武将の多く

フロドに会った
ことは
ありません。
言ってしまえば
顔も知らない
どこの馬の骨
なのかも
分からない
子どもみたいな人

任務を
しかも
かなり
難しい任務を
やり遂げるかやり遂げないか

百戦錬磨の豪傑たち

自分たちの命運
をかけるのです。

ひょっとすると
皆さんの中にも
いろいろ
言いたいことが
込み上げてくる方

いらっしゃる
かもしれませんね...。



それを知らされたときの
彼らの
セリフ

どれも
短いですが、
非常に
気高く
剛毅

胸を打つものがあります。

本当に
ここまで
頑張って読んできた人
にしか
味わえない
名台詞の数々
です。

本当
頑張って読んできて
よかった~
と思います。

恐るべし
J・R・R・トールキン!
です。