私は
文系だったのですが、
その割には
国語のテストの点数が悪く、
受験では
苦労しました。
センター試験
など
ひどいもので、
他の教科は
満点に近い点数
を取れるのに、
国語だけは、
半分取れていた
のかしら?
と思います。
この本を
読んでいましたら、
私は
もしかすると、
試験問題の作成者
が
期待する解答
に
辿り着けなかっただけ
かもしれない
と
ちょっと
希望が湧いてきました。
ただ、
この本の
親切な解説を
読んでも
文章の内容が
よく分かりませんでしたので、
私の場合は、
本当に
読解力の問題
なのでしょうね...。
そういえば、
漢字
も
自分で作り出していたし...。
けれど、
この本は、
読んでいると
私などでも
哲学者の文章の
骨格が見えるような
気がしてきて、
とても
楽しい読書体験
ができました。
と同時に、
こんなにも
緻密に作られたものなのだわ
と
感動する
というか...。
とても
頭が
スッキリ
とします。
本書では、
四人の哲学者の文章
が
取り上げられている
のですが、
特に
大森荘蔵の個所を
個人的には
興味深く
拝読しました。
話は少し脱線しますが、
私は
故人は
呼び捨て
にしたほうが
なんとなく
敬意が伝わるような
気がして、
呼び捨てにしている
のですが、
大森荘蔵の場合は、
さん
か
氏
をつけたくなるなぁ
と感じます。
それくらい
文章が
生き生きとしている
と申しますか、
ありありとしている
と申しますか、
一つ一つの言葉
が
肌に吸い付いてくる
ような
感じがしました。
私は
大森荘蔵
という
哲学者
を
何も知らない
のですが、
日々の生活の中から
出てきたことを
洗わずに
そのまま
哲学しておられた
のだろうなぁ
と。
けれど、
私のような
一般主婦でも
ハッとするような
ビビッとな視点で
私などには
思いもよらないこと
を
浮き上がらせていて、
これが
洗練
というものかしら
と。
巷では
SDGsなんて
言われていますが、
大森荘蔵の文章は、
誰一人取りこぼさない文章
なのではないかしら?
と思いました。
大森荘蔵
のことばかり
ピックアップしてしまいましたが、
どの
哲学者の文章も
血の通った温かさ
を
感じるものばかりです。
そして
それに気づかせてくれる
入不二基義氏
も
すごい方なのだなぁ
と思います。
人それぞれに
志向するもの
は違うのだなぁ
と改めて思います。
pinterestより画像はお借りしています。
本書は
時間
を
テーマに
文章をピックアップ
しているのかしら?
と
感じました。
時間
は
私たちの
志向の型
になっているようなもの
ですよね。
その時間に
関して
思考を巡らせる
ことで、
より
世界が
濃密になるなぁ
と
感じる
一冊でもありました。
世界の濃淡を
楽しめる
という意味で
この上ない
娯楽
を提供してくれる
本でもある
と思います。