下肢伸展挙上テスト(straight leg raising test:SLRテスト)
仰向けで脚を伸ばしいる状態で
脚を徐々に上に挙げていきます。その時の痛みの有無をみます。
腰椎椎間板ヘルニアによるL5やS1の神経根障害や坐骨神経に滑走障害が生じている場合には
下肢挙上により
坐骨神経が伸張され
障害部位に刺激が加わり下肢痛が誘発されます。
椎間板ヘルニアに特異度の高い検査ですが
仙腸関節障害の場合
下肢を伸展して自動運動で挙上する際には
下肢の重みによって腸骨に回旋力が加わり
その負荷によって疼痛が出現することがあります
(active SLRテスト)
そのために椎間板ヘルニアと
仙腸関節障害の鑑別が困難になるので
SLRテストの時は
患者に力を抜いてもらい
他動的に挙上させることに
留意します。