長期間 猫背の姿勢や
デスクワークが
続くと次第に
肩が前方へ移動してしまいます。

そうなると
上肢の重みによって
肩甲骨が
外転方向に引っ張られ
上腕骨頭が前方に変位し
僧帽筋上部線維が優位になります。

また、横向きで寝る癖がある人は
下敷きになってある
肩甲骨の後ろ側の筋肉が
伸ばされ僧帽筋下部線維
菱形筋が伸張されてしまいます。

過度に伸ばされている筋の
特徴は
どの可動域でも
本来の筋力を発揮できないことと

安静時の姿勢で
対象の筋肉が解剖学的に
明らかに伸張されていること。

そして
過伸張による筋力低下を
起こしている筋は
最大短縮位から
少し戻したところでは筋力を発揮できる
と言う特徴があります。

なで肩の人は
肩甲骨が下に引っ張られて
僧帽筋上部線維
肩甲挙筋が延長位となり
頸椎に下方への圧力が加えられると
これによって
頸椎の回旋筋に
過度な筋活動が
必要となります。

(これは僧帽筋上部線維と
肩甲挙筋が
肩甲骨と鎖骨につくため)

このような場合は
他動的に上肢を支えてあげると
頸椎の可動域が増え
頸椎の回旋時の疼痛が
軽減する場合があります。

このように
どこかに負荷がかかりすぎているのが
筋肉の弱化・延長によって
起こっているのか?
それとも
筋肉の短縮・優位になって起こっているのか?
それによって
構造的に負荷がかかり過ぎていないか
など

理論と実践の経験が
積み重なると
TVに出ている
ゴットハンドなる
人達のように
なっていくのでしょうね!