5試合終えて | 湘南ベルマーレとともに駆けぬける歓び

湘南ベルマーレとともに駆けぬける歓び

1999年からベルマーレサポーターの自覚症状をもちました。
2000年~2005年は主に7Gで年間10試合位観戦。
2006年~2010年は主に1Gで年間15試合位観戦。
2011年からはゴール裏に出没開始。

5試合終了。

ポジション別、セットプレー、監督の采配について、思ったことを簡単に整理、


(1)ポジション別

■GK&DF
GK秋元に3バックの山根・バイア・大野は不動のレギュラーという状態。
最も問題を感じているのは大野和成。失点にも絡んでしまっているが、それよりも問題は攻撃面。ボールを持っても、バイアや秋元に返すか、寄ってきた秋野の預けるか、杉岡の足元に付けるか、アバウトに前線へ蹴るか、と、選択肢が極めて少ない。また、縦への突破を得意とする杉岡が同サイドのWBを担っていることからオーバーラップの回数も少なく持ち味を発揮しているとは言い難い。
ミスによる失点もあったが、失点5は悪くない結果。チョウ監督としても悩ましい部分かもしれない。

■ボランチ
長崎戦はアンカーに秋野を置くシステムだったが、以後は秋野&石川(or菊地)のダブルボランチが基本となっている。
守備面ではバイタルを封じる事ができているが、攻撃面では課題が残る状況。特に秋野へのパスコースが消されるとチーム全体での選択肢が激減し、相手からすると守りやすいチームになってしまう。

■WB
開幕前はミキッチ、藤田、ステバノヴィッチ、岡本、高山、高橋、杉岡、石原、梅崎と候補者が多いポジションだったが、蓋を開けてみると左は杉岡が一番手、右は高山と岡本が争う、という構図になっている。杉岡は昨年もゴリゴリとしたドリブルを見せていたが、今年は緩急をつけて縦に抜け出したり、駆け引きしながらスペースへ飛び出したり、と、成長していることは十二分に感じられる。岡本も持ち味であるアップダウンを繰り返しつつクロスの質的向上を見せている。一方で杉岡・岡本ともに前方スペースを埋められた時の対応は課題となっている。杉岡や岡本に更なる進化を期待しつつ、藤田征也やミキッチ、高橋諒と言った個人で局面を打開出来る選手の台頭も期待したい。

■シャドー
全ての試合において、このポジションでスタメン出場しているのが松田天馬。2つあるポジションのうち1つは彼がモノにしたと言える。移籍した山田直輝と比較すると足りないのはミドルシュートくらいで相手DFと相手MFの間でボールを受ける能力が高い。スタミナ面でも問題ない。もう1つのポジションは菊地や石川と言った元来守備的な選手や梅崎やステバノヴィッチなどのドリブルを得意とする選手や端戸のようなストライカータイプの選手が争う。現時点では菊地や石川を前プレ要員として使うケースが多いが、弊害も目立っている。相手に応じて組み合わせを変えるのかもしれないが、それならば毎節最適な組み合わせを模索していきたい。

■CF
第4節まではイ・ジョンヒョプ、第5節は野田がスタメン。イ・ジョンヒョプは第1節で2本のシュートを放って以後、3試合でシュート無し。野田もスタメンで出た5節ではシュート無し。ジョンヒョプも野田も斜めに走ってボールを受けるのが得意であるが、屈強なCBを背負ってポストプレーというのは得意ではない。
チームとしては彼らの特徴を活かしていきたいところ。

(2)セットプレー
まずは守備。
イ・ジョンヒョプ(野田)がストーン役になり、セットプレーでの相手エース格にバイア、準エース格に大野、次いで順々に杉岡、山根が相手をマークしている。岡本がニアポストに入り、秋野や菊地はスペースを埋める、など、臨機応変に対応。
基本的には昨年までと同じに見える。
問題は攻撃。様々なバリエーションを用意しているが、精度の高いキッカーは秋野のみ。現状の高山や石川にプレースキッカーは務まらず、秋野以外に信頼できるキッカーを用意したい。

(3)監督采配
昨年に引き続き、湘南スタイルを押し出す部分と相手に合わせる部分とをバランスさせている印象。なので、一定の信頼感はある。

再考の余地があるのは、負けているときのパワープレー。守備時には空中戦の強さを見せるバイアも攻撃では別。ヨニッチやチャン・ヒョンスには良くて互角という状況だったのだから、パワープレーを仕掛けるにしても、競り負ける事も意識してボール回収要員を置かないといけない。
また、個人の判断かもしれないが秋元をゴール前に上げる判断は誤り。秋元がCKから直接ゴールを奪うようなストロングヘッダーであれば話は別だが、バイアや大野に合わせたボールのこぼれ球に素早く反応してシュートを打ったり、再びクロスを供給したりできるプレーヤー(例えば山根)をゴール前に配置する方が合理的。

試合終盤に得点を奪いたい、という状況は今後もそれなりに生まれるはずだから、再考してほしい。

1勝2敗2分(勝ち点5)
得点4失点5

ポジティブな要素(ノビシロ)もネガティブな要素も同居する序盤戦。ノビシロをいかに伸ばしているか、注目していきたい。