6回のピンチをしのいだ松井裕樹投手(中央)はチームメイトとハイタッチ(AP)

◆米大リーグ パイレーツ6―7パドレス(8日、米ペンシルベニア州ピッツバーグ=PNCパーク)

 

  パドレス・松井裕樹投手(28)が8日(日本時間9日)、敵地・パイレーツ戦に1点リードの6回2死満塁から3番手で登板し、一時逆転となる2ランを浴びるなど10試合ぶりに失点を喫したが、チームは9回に再び逆転して勝ち、首位のドジャースに2・5ゲーム差に迫った。

 

  松井は、4―3と1点をリードした6回2死満塁の大ピンチでマウンドに上がると、カイナーファレファを三ゴロに打ち取ってガッツポーズ。三塁手・マチャドの好守を笑顔でたたえた。だが、7回もマウンドに上がると、1死走者なしからクルーズに右前安打を浴びると、続くバートにフルカウントから高めの92・5マイル(約148・9キロ)直球を左中間に運ばれて9号2ランで逆転を許した。それでも続く2人を抑えて、1回3分の1で27球を投げ、2安打2失点で降板。失点したのは7月9日(同10日)の本拠地・マリナーズ戦以来10登板ぶりで、後半戦は初失点だった。

 

  それでもパドレスは、1点を追う9回に、1死満塁から、ヒガシオカの二塁へのゴロで「4―6―3」の併殺で試合終了かと思われたが、遊撃手のクルーズが一塁へ悪送球(記録は失策)して、2点が入って逆転。アラエスが適時二塁打を放ってリードを2点に広げて5連勝とした。

 

  ナ・リーグ西地区首位のドジャースとも2・5ゲーム差。後半戦は黒星スタートだったが、7連勝、1敗、2連勝、1敗、5連勝の14勝3敗と一気に勢いに乗り、ドジャースへじわりと迫っている。