パドレス・松井裕樹投手(AP)

◆米大リーグ フィリーズ―パドレス(18日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 

  パドレス・松井裕樹投手(28)が18日(日本時間19日)、ナ・リーグ東地区首位独走の敵地・フィリーズ戦に1点ビハインドの5回のピンチで2番手として登板し、見事な“火消し”を見せた。2/3回を無安打無失点。連続試合無失点を「6」に伸ばし、4勝目の権利を持って降板した。

 

  0―1の5回。先発・キングが2死一、二塁のピンチを招いたところでマウンドに上がった。暴投で二、三塁としたが、左のマーシュに対して最後は87・7マイル(約141キロ)スプリットを低めに落として空振り三振。役目を果たすと、直後の6回に女房役の8番・カンプサノが5号逆転2ランをバックスクリーンに放り込んだ。さらに好調の3番・プロファーにも右前適時打が飛び出し、パドレスはこの回一挙3得点で試合をひっくり返した。

 

  松井は中1日でのマウンド。6回もマウンドに上がり、先頭のパチェに四球を与えたが、続く9番・スタッブスを高めの92・8マイル(約149キロ)直球で空振り三振。1死一塁となったところで3番手・モレホンに交代となった。その後、モレホンは2死一、三塁からハーパーを左飛に仕留め、リードを守った。 

 

 松井は前回16日(同17日)の敵地・メッツ戦では、1―7の4回2死二塁で登板。渡米後最も早い登場だったが、5月25日(同26日)の本拠・ヤンキース戦以来となるイニングまたぎをこなし、5試合連続無失点と安定した内容だった。6月は2試合連続で3失点と波乱のスタートとなったが、復調気配を見せている。