初日のトレーニングに臨んだダルビッシュ(右)と松井=平沢祐撮影

 

 【ピオリア(米アリゾナ州)=平沢祐】米大リーグ・パドレスのダルビッシュと新加入の松井が11日、アリゾナ州ピオリアでキャンプインした。3月20日、21日の韓国・ソウルでの開幕2連戦に向け、大谷、山本を擁する対戦相手のドジャースに続いての始動だ。

 

 プロ野球楽天から海外フリーエージェント権を行使して移籍した松井は、初日の練習前に取材に応じた。

 冒頭、英語で約1分半のあいさつ。すらすらと入団の喜びや周囲への感謝を伝えただけでなく、「(本拠地の)サンディエゴはメキシコに近いので」とスペイン語でも自己紹介した。

 

 メジャー公式球に慣れるために、オフは家でのリラックス時間も含め、ボールを肌身離さなかったという。千賀(メッツ)からの助言を受けてのことで、「体が嫌がらないように、アジャスト(適応)できるんだぞ、と思いながら」触れてきた。

 

 日本では主に抑えとして活躍し、通算236セーブを挙げた。「まだ(大リーグで)実績もないし、しっかり打者を抑えていって、勝ちゲームで投げられるように頑張りたい」と意気込んだ。

 

 新たな環境への挑戦について「こういう緊張感は本当に久しぶり。すごくいい刺激」と語る。初日はダルビッシュと同じグループで守備のメニューに取り組んだ。「言葉では表せないくらいの存在の大きさ」と慕う先輩の隣で、うれしそうに約1時間半、トレーニングに打ち込み、「いい汗かけました」と笑った。