搬送される前に服を全部切られた。
あいまいな記憶の中で救急車に運ばれて、
気づけば病院の診察台の上に寝ていた。
目を覚ますと携帯がバキバキになってて
連絡先が分からず、家族の連絡先を聞かれて、
あいまいだったが妻の電話番号を伝える。
ラッキーなことに番号があってて、妻につながった。
仕事が気がかりで職場の名前も伝え、妻に連絡するように伝えて欲しいと伝えた。
妻も仕事が終わり、職場の事務所で残っていると
知らない番号からの電話。検索すると○○市の病院の番号だった。
妻の父の実家の近くの病院だったので、後から聞いた話では
父に何かあったのかと思い、急いで電話をかけなおしたと言っていた。
妻が病院に電話すると、「私が事故して救急搬送されたので病院に来てください」との事だった。
私の状況も分からず、妻は心配でいっぱいだった。
すぐに私の両親、妻の父、兄に連絡をしてくれた。
近所に住んでいる先輩夫婦にも連絡し、一旦自宅へ戻った。
妻が職場へも連絡してくれた。
少し距離がある病院だった為、妻の兄が来てくれ妻の兄の運転で病院へ向かった。
妻が病院へつき、状況がようやくわかり手術が必要であり、
搬送された病院では難しく、違う病院で手術することになり、救急車で搬送された。
救急車の中での記憶はほとんどなかった。
妻は血だらけの私を見て涙ぐんでいた。
運ばれている最中も腕からは血がどんどん溢れ出していた。
妻は手を握りながらずっと私を励ましてくれた。
私は、記憶がなくそのまま病院に着いた。
病院に着くと、主治医の先生から手術の説明をされた。
「左手が粉砕骨折しており、損傷が激しいので今から手術をします。
最悪の場合、切断することになります。」と言われて、
「はい」と返事した。
その時、自分で言葉も出たしちゃんと自分で考えられているから
頭は大丈夫って思った。
そのまま麻酔されて、手術が開始された。