本編レポでつ。削ってますが、がっつりネタバレなので、未プレイの人はご注意をー!!
木村 涼平
本編 5日目
財政課の帰り、木村さんを見つけ駆け寄る。
木村「○○さん、お疲れ様です」
○○「お疲れ様です。どこかの帰りですか?」
木村「ちょっと資料室で調べ物をしていたんです。○○さんは?」
○○「私は財政課の帰りです。財務会計システムに不具合があって」
木村「そうですか。。○○さんは捜査の他に総務の仕事もあるから大変ですよね」
■選択肢
A.大変
B.そうでもない←選択
○○「別にそうでもないですよ。大変なのはみんな一緒だし。…ただ、私で遊ぶのは勘弁してほしいんですけど」
木村「見ている方としては面白いんですけどね」
○○「わ!木村さんまで!どうして紅一点なのに、誰もお姫様扱いしてくれないんだろう」
木村「ハハッ」
八千草「いたいた、○○ちゃん!あ、木村さんも」
木村「お疲れ様です」
○○「瑛希くん、どうしたの?」
八千草「事件だよ!」
○○「事件?」
八千草「そう、コロシ。あ、木村さんも出動になると思います。鑑識に電話した時、遠くの方で資料室に電話して木村さんを呼び戻せとかなんとか…話声が聞こえたから」
木村「わかりました」
○○「それで、どんな事件なの?」
足早に歩きながら尋ねる。
八千草「えっとね…渋谷区代々木のブラスト・プロモーションの社屋の植え込み。被害者はそこに所属している芸能人らしい」
木村「……」
木村さんが驚いたように顔をあげて固まった。
○○「…あの…木村さん?どうかしました?」
木村「あ…、いえ、ちょっと違うことを考えてました。すいません」
八千草「ハハ、木村さんでも抜けることあるんですね。意外だなぁ」
○○「…てか、ブラスト・プロモーションって、結構大きいところだよね?」
八千草「うん」
木村「それで、八千草さん。…被害者は?」
八千草「竹下隆一さんだそうです」
木村「…そうですか」
(…ん?木村さん…なんか、一瞬ホッとしたように見えたけど…気のせい?)
今回の事件は、刺し方や痕跡の消し方の共通点の多さから、連続殺人事件であると仮定して、先日の朝比奈出版社員殺害遺棄事件と併せて捜査することになった。
現場の植え込みと第一発見者は一課が担当しているので、私たちは目撃者を捜すため社屋へ。
社員の何人かが被害者竹下のものらしき悲鳴を聞いているのに、誰も現場を見ていない。
被害者が倒れていたのは、外灯のすぐそばで、夜でも会社の窓からは丸見えだ。
なんだかおかしい…
園田「あ、おい、○○」
○○「はい」
振り返ると、園田さんが立っていた。
園田「犯人の遺留品と思われるものを見つけたんだ。鑑識の連中に言ったら、木村の得意分野らしい。だから、探して来い、今すぐにだ!GO!」
天王寺「何が『GO!』やねん!○○はお前らのペットちゃうぞ!」
○○「天王寺さん…」
思わず胸が熱く…
天王寺「○○は二課の警察犬や」
○○「天王寺さん!!」
前言撤回!!
こうして、私と天王寺さんは木村さんを探すことになった。
(あ、いたいた!!)
眼鏡が汚れたのだろうか。建物の陰に隠れるようにして眼鏡を拭く木村さんを見つける。
(もーっ、たかが眼鏡を拭くのにそんなにコソコソしなくても…)
話しかけようとした瞬間、裏口から出てきた男性が木村さんとすれ違って…弾かれたように振り返ったと思ったら、すごい勢いで木村さんの腕を掴んだ。
驚いて振り返った木村さんの表情がみるみる凍りつく。
男性はサングラスを外して、信じられない物を見るような目で木村さんを見つめ
(あ…!あの人、黒峰祐一)
10代の頃『今が旬』と言われてからもう何年も『旬』であり続けている、稀有なイケメン俳優だ。
その黒峰が…
黒峰「お前…涼平?」
(木村さんと知り合い!?)
木村「……」
木村さんは何も言わずに、人目を気にするように辺りを見渡した。
黒峰「…ずいぶん久しぶりだな」
木村「……」
黒峰「なんだこの瓶底メガネ、秀才にでもなったつもりかよ。だっせぇ」
木村さんの右手からメガネを奪い取って、黒峰はバカにするように鼻で笑った。
(なんなのこの人!黒峰がこんな奴だったなんて…木村さんなんで言い返さないの?)
木村さんは、言いたいことを飲みこんでいるような、悲しげな眼をしていた。
もしかしたら学生時代に一緒で、この人にいじめられていたのかもしれない。
(どうしよう…声かけづらい)
黒峰「つーか、その格好はなんだよ?…鑑識?へぇ…お前、今はそんな地味な仕事してんの?」
木村「……」
黒峰「パシリみたいなもんだろ?くだらねーな」
木村「お前がどう言おうと、俺はこの仕事がくだらないとは思わない」
黒峰「典型的な負け惜しみだな。違うか?」
木村「なんとでも思えばいいだろ。祐一の勝手だ」
穏やかな木村さんらしからぬ、尖った言い方だった。
黒峰「否定もできないのか」
木村「しても無駄なことはしないタチなんだよ」
黒峰「澄ましやがって…お前、あんなスキャンダルがあってよくのうのうと警察に…。木村?」
黒峰が木村さんのネームプレートに目を留める。
黒峰「お前、婿にでも行ったのか?」
木村「……」
黒峰「…へえ、お前素性隠してんのか?」
木村「…わざわざい言う理由がない」
黒峰「名字変えて、メガネかけたくらいで誰にも気づいてもらえないなんて、天下の二階堂涼平も落ちぶれたもんだな」
(…え?)
木村「価値観の相違だな。俺は身を落したつもりはない。メガネを返せ」
黒峰の手からサッと取り去って、メガネをかける。
黒峰「随分分厚いレンズだな…お前はそうやって目に蓋をして生きて行くわけか」
唸るように、黒峰が言う。
黒峰「現実から逃れようとしてんだろ?涼平さっさと引退して、お堅い職について…それで人生リセットしたつもりかよ?卑怯なんだよ!風花はお前せいで死んだのに!」
(ダメだ!これ以上聞いちゃいけない)
咄嗟にそう思った。
木村さんの与り知らないところで、これ以上過去に踏み込んじゃいけない。
黒峰「俺を裏切って、風花を死なせて、自分は人生やり直…」
○○「木村さん!」
私は大股で木村さんに歩み寄った。
木村「!…○○さん」
黒峰「……」
○○「お話のところ申し訳ありませんが、捜査ですので」
私は黒峰に頭を下げてから、木村さんに向き直った。
木村「…あ、あの」
○○「犯人の遺留品と思われるものが見つかったんです。確認お願いできますか?」
木村「……はい」
○○「失礼します」
黒峰に背を向けて現場に向かう。
木村「…○○さん」
○○「…ごめんなさい、立ち聞きするつもりじゃなかったんですけど…」
木村「…」
黒峰「おい、涼平!」
木村さんは足を止めて、黒峰を振り返った。
木村「…祐一、俺は逃げたけど…人生をリセットしたわけじゃない。ただ、天職に就いただけだ」
木村さんはきっぱりとした口調でそう言って、黒峰に背を向けた。
警視庁を出て、家路につく途中。
(もうすぐ10時半か…)
ちょうど事件の死亡推定時刻と同じ時間帯。
現場は人通りの多いすぐ近く。
同じ時刻の現場に行けば何かつかめるかもしれない。私は、向きを変えて歩きだした。
現場にたどりつき、あたりを見渡す。
あれこれ考えながら、植え込みの裏に回ると…
(木村さん…)
現場にたった一人、木村さんはしきりに地面から何かを拾い上げてはペンライトで照らして観察していた。
○○「木村さん…」
木村「○○さん!」
○○「お疲れ様です」
木村「どうしてこんなところに?」
○○「死亡推定時刻だから…ちょっとこの時間の現場の様子を知っておこうと思ったんです。木村さんは?」
木村「ちょっと気になることがあって来てみたんです」
○○「……」
現場からの帰り道、ステアリングを握る木村さんを、気付かれないように目だけで覗き見る。
(この人が…二階堂涼平、なんだよね)
子供の頃に子役としてデビューして映画で米アカデミー賞助演男優賞に11歳でノミネート。
私が中学の頃は、ほとんどアイドルのような人気だった。
(それが、木村さん)
そう思ってみても、さっぱりピンとこない。
木村「…○○さん」
○○「は、はい?」
木村「……何も聞かないんですか?」
○○「…もう、立ち聞きしちゃいました。深く反省しています!すいません」
木村「いや、そういう意味じゃなく…」
○○「…じゃあ、聞いてもいいんですか?」
木村「……」
○○「意地の悪いこと言っちゃいましたね」
聞きたいことは山ほどある。
でも…
木村「…祐一の言っていたことは本当です」
○○「…そうなんですか」
何故か、ズキズキと胸の奥が鼓動と同じリズムで痛んだ。
『風花』という名前が、やけに突き刺さる。
木村「…どうして、あそこで出てきたんですか?」
○○「えっ?」
木村「いや…話の先が気になったんじゃないですか?」
○○「そりゃあなりますよ」
木村「だったらなぜ…」
○○「だって…木村さんが知られたくないことを、知りたくありませんから」
木村「……」
○○「…って、すでにちょっと聞いちゃったんですけどね…」
木村さんは意外そうに目を丸くして私を見つめた。
○○「誰にだって、色々ありますよ。知られたくないことも、失敗も、後悔も。それがない人間なんて、きっと世界中どこを探したっていません。だから、話してもいいと思ったら話してくれればいいし、知られたくないと思ったら言わなきゃいい。それでいいじゃないですか」
木村「○○さん…」
○○「私は暴こうとは思わないし、誰にも言いませんから。安心してください」
木村「…ありがとうございます」
沁み入るようにそう言うと、木村さんはメガネを外して、まじまじと私を見つめた。
○○「え…な、何?」
木村「○○さんは…不思議な人ですね」
○○「…へ?」
木村「…僕は大切な人は作らないし、人を信じないことにしているのに…○○さんと話していると、うっかりそれを忘れそうになってしまいます」
○○「え…」
困ったような、切ない笑みを浮かべて、木村さんは私を見下ろしている。
ドキン…
心臓がやけに強く動いた…
to be continued....................
今回選択肢が一個しかなかったwwwwwwwwwwwwwwwww