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8月に入り、夜になってもなかなか気温が下がらず、寝苦しさを感じる日が増えてきましたね。一日中ワンルームの部屋でパソコンに向かって言葉を紡ぐ在宅ワークの毎日。普段は夜になると自然とリラックスモードに切り替わり、お気に入りの活字を追っているうちにスムーズに夢の世界へ……ということが多いのですが、ごくたまに、どうしても「寝付けない夜」がやってきます。
頭の中をぐるぐると今日の作業の続きが駆け巡ってしまったり、なんだか妙に目が冴えてしまったり。そんなとき、皆さんはどうやって眠りにつく工夫をしていますか? 温かい飲み物を飲んだり、静かな音楽をかけたりと、世の中にはいろいろなリラックス方法がありますが、私には、こういう「どうしても眠れない夜」にだけ発動する、ちょっと不思議な最終手段があります。
それは、「うつぶせ」になって目を閉じることです。
実は私、普段眠るときの姿勢は「あおむけ」か「横向き」が基本です。呼吸もしやすいですし、ベッドに入ったときはいつも自然とその姿勢に落ち着きます。普段の生活で、自らうつぶせになって寝ることは全くと言っていいほどありません。
けれど、あおむけで右へ左へと何度も寝返りを打ち、「ああ、今日はどうにも眠りにつけないな……」と諦めかけたとき、思い切ってゴロンと体をひっくり返し、お布団にぴったりと体を預けるようにうつぶせになってみます。
すると不思議なことに、それまで頭の中で騒がしく動いていた思考が、すーっと静かに凪いでいくのを感じるのです。
胸やお腹がマットレスの柔らかい重力にしっかりと密着することで、なんだか何かに守られているような、深い安心感に包まれます。視界も完全に塞がれて、自分だけの暗くて狭い心地よい空間にすっぽりと収まったような感覚。その圧倒的な「落ち着き」のおかげか、あんなに冴えていた目が嘘のようにトロンとしてきて、気がつけばそのまま朝を迎えていることがほとんどです。
正しい睡眠の姿勢なのかどうかはさておき、理屈ではなく「なぜかこれで眠れてしまう」という、私だけのささやかな夜の魔法。普段は全くしない姿勢だからこそ、体が「あ、これは強制シャットダウンの合図だな」と錯覚して、強引にスイッチを切ってくれているのかもしれません。
そして不思議なのですが、起きたときはいつものように仰向けに戻っています。姿勢としてはあくまで仰向けあるいは横のほうがいいと体は判断しているのでしょうか。
夏の寝苦しい夜、もしも何度も寝返りを打ってどうしても眠れない日があれば、騙されたと思って一度ゴロンと「うつぶせ」を試してみてはいかがでしょうか。
皆さんには、寝付けない夜にだけ発動する、自分だけのちょっとした習慣はありますか?
