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8月に入り、暦の上では立秋を迎える時期になりました。現実にはまだまだ厳しい暑さが続いていますが、ふと見上げる空の高さや、スーパーの売り場に少しずつ並び始める食材の顔ぶれに、ほんのりと秋の気配を感じる今日この頃です。 一日の大半を自宅のデスクで過ごし、パソコンに向かって静かに言葉を紡ぐ毎日。そんな変化の少ない静かな暮らしの中で、季節の移ろいを一番ダイレクトに感じさせてくれるのは、やはり「食」の存在だなと感じます。

 

秋の味覚といえば、皆さんは何を思い浮かべますか? 脂の乗ったサンマの塩焼きや、手間のかかる栗ご飯など、季節を感じる華やかなお料理はたくさんあります。けれど、私が毎年必ずといっていいほど食べている、ちょっと地味だけれど大好きな秋の味覚があります。

 

それは、「きのこ」と「さつまいも」です。

 

 

 

 

どちらも秋の訪れとともにぐっと風味が増し、ホッと心が和むような大地の恵みを感じる食材ですよね。ただ、一人暮らしのワンルームのキッチンで、これらの食材をイチから丁寧に調理して秋の食卓を飾っているかというと、実は全くそんなことはありません。 私の秋の定番スタイルは、もっぱら近所のスーパーの「お惣菜コーナー」で、きのこやさつまいもを『てんぷら』として買って帰ることなのです。

 

 

 

 

自宅で天ぷらを揚げるとなると、たくさんの油の準備やその後の処理、キッチン周りの掃除の手間などを考えてしまい、どうしても腰が重くなってしまいます。 だからこそ、仕事の区切りがついた夕暮れ時にふらりとスーパーへ立ち寄り、サクッと揚がった肉厚の舞茸やしいたけ、そして黄金色に輝く厚切りのさつまいもの天ぷらを、自分の食べたい分だけパックに詰めてお会計をする。この無理のない手軽さこそが、私にとって一番心地よい季節の味わい方なのです。

 

ホクホクとしたお芋の優しい甘さや、噛むほどにジュワッと香りが広がるきのこの旨味。買ってきたお惣菜は、そのままパックで食べるのではなく、愛用している土の風合いが残る渋いうつわにそっと盛り付け直します。 天つゆもいいですが、お塩を少しだけパラリと振って、素材の味をシンプルに楽しむのがお気に入り。そこに温かい緑茶やほうじ茶を丁寧に淹れれば、買ってきただけのお惣菜が、立派な「秋のご馳走」に早変わりします。

 

手間暇をかけた手作りも素敵ですが、頑張りすぎず、お惣菜の力と自分の好きなうつわの余白を借りて季節を満喫する。そんな「平熱の秋の楽しみ方」が、今の私には一番しっくりと馴染んでいます。

 

皆さんが毎年必ず食べてしまう、お気に入りの秋の味覚は何ですか?

毎年食べている秋の味覚

 

 

 

 

 

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