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7月も半ばを迎え、まとわりつくような湿気や蒸し暑さが気になる季節が続いていますね。ワンルームの部屋でパソコンに向かい、静かに言葉を紡いでいる私にとって、除湿器や冷房の温度調節は、日々の集中力を保つための大切なパートナーです。
この時期になると、おうちの湿気対策として、クローゼットの空気の入れ替えや、大切にしている紙の本の保管にはそれなりに気を配っているつもりでした。けれど先日、すっかり油断していたある場所で、思わず背筋がヒヤリとするような「湿気による悲劇」に遭遇してしまったのです。
今回は、この湿気の多い季節に私が実際に体験した、身近な道具での失敗談についてお話しします。
日々の仕事に欠かせない相棒からの、無言のサイン
今回の悲劇の舞台となったのは、私が朝から晩まで、仕事中も本を読んでいるときもずっと顔にかけ続けている「眼鏡」です。
一日の大半を自宅のデスクで過ごす私にとって、眼鏡は単なる視力補正の道具を超えて、自分の身体の一部ともいえる大切な相棒。少しでも汚れが付くと視界が曇って気が散ってしまうため、レンズだけはこまめにクロスで拭き上げ、いつも清潔に保っていたつもりでした。
しかし、私がケアできていたのは「レンズの表面だけ」だったのです。
ある蒸し暑い日の午後、いつものようにパソコンの画面を見つめていて目が疲れたため、お茶でも飲んで休憩しようと眼鏡を外しました。そして、何気なくふと鼻パッドのあたりに目を落とした瞬間、思わず「えっ!」と声を上げてしまいました。
なんと、鼻パッドを支えている小さな「金具」の隙間に、ぽつぽつと薄黒いカビが発生していたのです。
汗と湿気が作り出した、見落としがちな死角
最初は「ちょっと埃が溜まっているだけかな」と思い、爪楊枝や綿棒を動員して優しく拭き取ろうとしてみたのですが、金属の隙間にしつこく入り込んだそれは、紛れもないカビ(あるいは湿気と皮脂が混ざり合ってできる金属特有の青緑色のサビ)でした。
日々の執筆の最中、知らず知らずのうちに鼻のあたりにかいていた少しの汗。そして、部屋にこもる梅雨時期の強い湿気。それらが、鼻パッドの裏側という「一番通気性が悪くて、めったに分解して掃除をしない小さな死角」にじわじわと溜まり続け、カビにとって絶好の温床を作ってしまっていたようです。
お気に入りのうつわや、大好きな本のカビにはあんなに警戒していたのに、まさか一番肌に触れる身近な相棒にカビを飼うことになっていたなんて……。一人暮らしの静かな部屋のなかで、なんだか無性に恥ずかしくなり、しばらく大きなため息が止まりませんでした。
小さなメンテナンスで、暮らしの視界をクリアに
結局、その金具の汚れは自分の手では完全には取りきれず、翌日にお買い物へ出かけた際、近くの眼鏡屋さんに駆け込んで、鼻パッドを丸ごと新しいものに交換していただきました。
プロの手でピカピカに洗浄され、真新しいパッドに生まれ変わった眼鏡をかけた瞬間、視界がパッと明るくなり、気分まで一新されたような気がします。それ以来、お仕事が終わった夜のひとときには、レンズだけでなく「金具の隙間」の湿気や皮脂も、柔らかい布で優しく吸い取るようにケアするのが新しい私のルールになりました。
湿気は、暮らしの本当にささやかな隙間にまで忍び込んでくるものですね。がっかりした出来事ではありましたが、お気に入りの道具との付き合い方を少しだけ丁寧に見直す、良いきっかけになったなと感じています。
皆さんは、思いがけないところでの湿気やカビに、困ってしまった経験はありますか?






