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一日の大半を自宅のデスクで過ごし、パソコンの画面に向かって言葉を紡いでいると、夕方になる頃には、頭も身体もカチコチに固まってしまうことがあります。特に大きな案件がひと段落した日や、なんとなく心がいつもより張り詰めていたなと感じる日は、夕食を作るエネルギーすら少しお留めしたくなるものです。

 

以前の私は、疲れているときこそ「栄養のあるものをしっかり食べなきゃ」と、無理にキッチンに立って何品もお料理を作ろうとしていました。けれど、そうして義務感で作った食事は、食べていてもどこか義務の延長のようで、心から満たされないことに気がついたのです。

 

それからは、疲れた日こそ無理をせず、自分の心と身体の声に耳を傾けるようになりました。今回は、がんばりすぎない日のお守りのような、私なりの「私に優しい食事」についてお話しします。

胃の腑にじんわり染み渡る、引き算の温かさ

私がそんな日に用意するのは、とてもシンプルなお豆腐のお吸い物や、とろみをつけたあつあつの餡掛け(あんかけ)うどんです。

 

 

 

 

お気に入りのケトルでお湯を沸かし、お出汁(だし)を優しく引く。そこに、ふんわりとしたお豆腐や、お散歩の途中で見つけた旬のお野菜を少しだけ刻んで入れます。味付けは、お塩とほんの少しの薄口醤油だけ。

余計な調味料や油分を削ぎ落としたその一杯は、一口すするごとに、疲れた胃の腑を内側からじんわりと温め、優しくときほぐしてくれます。普段お仕事で頭をフル回転させている分、この優しくて素朴な引き算の味わいが、五感をしずかに休ませてくれるような気がするのです。

 

お腹をいっぱいに満たすことよりも、身体が「ほっ」と安らぐこと。それこそが、今の私にとってのいちばんの栄養であり、自分への何よりの優しさです。

お気に入りの「渋いうつわ」で、心を満たす

どれだけ手抜きの簡単なメニューであっても、私が絶対に譲らないこだわりがあります。それは、お気に入りの「うつわ」に丁寧に盛り付けることです。

 

愛用しているのは、少しざらっとした土の風合いが心地よい、黒や深い茶色の陶器のどんぶりや小鉢。普段選ぶお洋服やインテリアと同じように、食卓を囲む道具もアースカラーやダークトーンといった、落ち着いた色彩のものを好んで使っています。

白いお豆腐や、お出汁の透き通った琥珀色が、引き締まったダークトーンの器の中で凛と佇む姿は、まるで大好きな和菓子を眺めているときのような、洗練された美しさを感じさせます。

 

 

 

 

「手作りのどんぶり一杯」という気取らない食事でも、大好きな道具に受け止めてもらうだけで、いつものワンルームが、どこか静かな隠れ家のお宿のような特別な空間に早変わりします。器から立ち上る優しい湯気をぼんやりと見つめながら、温かいほうじ茶と一緒にゆっくりといただく。その静かな15分間の余白が、また明日から自分らしく進むための、小さなしなやかさを身体に取り戻してくれるのです。

 

がんばる日があれば、がんばらない日があってもいい。 自分の「心地いい」をいちばんに考えて、身体をスマート(Smart:洗練されていて、無駄がないさま)に労わってあげる。そんな毎日の小さなマナーが、日々の暮らしをご機嫌に整えてくれる気がします。

 

皆さんは、疲れた自分をそっと甘やかしてあげる、お気に入りのメニューはありますか?

 

 

 

 

 

 

 

私に優しい食事

 

Ameba健康部

 

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