【2024年】プロ野球順位予想!【開幕直前】 | もも九のブログ

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野球と音楽が大好き。ベイファン。アイドル記事多いけどアイドル以外も色々好き。野球論書いたり作詞してみたり、分析・妄想・考案の要素が多め。いつか仕事に繋がると嬉しい。野球データは「データを楽しむプロ野球」さんのものを主に参考にしています。

 

【セ・リーグ】

■阪神(昨季1位→2位予想)

昨季攻守でリーグトップの成績を残した阪神。主力の退団がなかったため、前提として下地は整っている。となると昨季のようにいかない部分をどう補うのか。木浪、森下、ノイジーあたりは未知数である。木浪の調子が悪いとなれば小幡や熊谷の出番だろう。彼らはヒットを打つ力こそ未熟かもしれないが、岡田監督の野球にはフィットする堅実なプレーが売りのタイプだ。外野では、近年一軍経験を重ねている島田や昨季代打で存在感を示した小野寺、並外れたポテンシャルを誇る前川などが控えている。他にミエセス、原口、渡邉諒といったスラッガーも抱えており、選手層も十分といったところ。懸念すべきはむしろ大山の故障と佐藤輝のスランプか。投手力はそもそも阪神の強みだ。青柳が本領発揮となればさらに心強いのはもちろんのこと、2年目の門別も大きな期待を受けている。救援陣では昨季15登板に終わった湯浅の存在も忘れてはならない。新助っ人のゲラもキャンプから高い評価を得ている。なお、昨季投手陣の好成績は捕手・坂本の貢献度が非常に高かったことも付け加えておく。抜群の安定感を誇った村上と大竹は常に坂本とバッテリーを組んでおり、青柳、西勇、才木も坂本とのコンビで好成績を残した。これは裏を返せば坂本のリードが生命線とも言える。             

 

■広島(昨季2位→6位予想)                          
昨季2位だった広島だが、得点数・失点数を見ると低迷する可能性が高いのは明らか。西川龍馬が抜けた打線は、新助っ人としてレイノルズとシャイナーを加えたものの、オープン戦ではともに打率1割台と大不振だった。レイノルズは徐々に順応していく気がするが、チームを上位へパワーヒッターではなく器用なタイプなので得点力に直結するかは微妙。有望株としては大きな期待がかかる田村、末包も中心選手になるには未熟か。チームを引っ張るべき立場の小園と坂倉は守備面に不安があり、まだ自分のことで精一杯に見える。投手陣は先発が手薄すぎる。大瀬良、九里、床田、森下の4本柱は実力を備えているものの、5番手以降は大きく質が落ちる。新助っ人のハッチと先発転向のアドゥワが開幕ローテーション入りしそうだが、ハッチはともかくアドゥワは苦戦を強いられるだろう。救援陣も盤石の状態には遠く、シーズンの中で勝ちパターンを探ることになるだろう。昨季44登板で防御率1点台のターリーが移籍した上に、飛躍を期待できるような若手も見当たらない。新井監督の1年目は上出来だったと評価するが、1年目が良かった指揮官ほど2年目は難しい。栗山英樹は監督就任1年目で日本ハムを優勝に導くも翌年は最下位に沈んだ。真中満も同1年目で優勝した翌年は5位だった。    

 

■DeNA(昨季3位→3位予想)                     
DeNAは課題だった1・2番に度会、オースティンが入りそうだ。度会の積極性が機動力として生きれば、DeNAのリーグ制覇は近い。期待値は打率.255、5HR、15盗塁と考えている。度会を生かすのがオースティン。強打の2番でありつつ進塁打を打てる2番である。度会が走れるようなら簡単に打ちにいくこともしないだろう。そして2番という役割はオースティン自身の打撃にもプラスに働くかもしれない。バックアップ要員として期待しているのは西巻。オープン戦では少ない出番の中で持ち味を発揮していた。代走の切り札になってほしいところ。打撃は長打力を兼ね備えているが、あくまでフルスイングによって飛距離を出しているのでパワーが凄いというわけではなく、コンタクトヒッターとして器用さがプロの一軍投手にどこまで通用するのかは見物である。今永とバウアーが抜けた投手陣は、新加入の中川颯、ジャクソン、松本凌(ドラ2)あたりが戦力になってくれそうな気配を示している。森唯や佐々木もいることで駒不足は避けられそうだ。何より今季はほぼ故障者なしで開幕を迎えられそうである。懸念は昨季主力だった救援陣の仕上がり。理想を追うと痛い目に遭うリスクが高く、そこらへんは首脳陣の手腕が試される。ちなみに三浦監督の手腕はあまり評価していない。        

 

■巨人(昨季4位→1位予想)
昨季は得点数こそリーグ3位だったが、チーム打率、本塁打ではリーグトップを記録している。中でも門脇、秋広はオフに侍ジャパンに選出さえるなど、ポテンシャルの高さを示した。坂本や丸に全盛期と同等の活躍を期待するのは難しいものの、主力として戦える力はありそうだ。また、オープン戦では佐々木(ドラ3)が猛アピール。一気に開幕1番の有力候補となった。1番候補といえば吉川もいるが、吉川は長打力も魅力。もちろん坂本、丸、大城などもおり、誰をどこに置いても相手にとって嫌な打線と言える。課題は投手力だが、昨季20先発以上の戸郷、山崎伊、グリフィンはいずれも防御率2点台。メンデスも16先発で防御率2.07をマークし、赤星はシーズン中に急成長を見せた。若手有望株としては松井颯と井上温大の名前がよく上がる。救援陣も阪神からケラー、馬場を獲得するなど強化を施している。西舘(ドラ1)も勝ちパターンの一員を務める模様。選手層が厚みを増したことで8、9回を任されるであろう中川、大勢の負担を減らせそうだ。最大のキーマンはなんと言っても阿部監督だろう。ここまで見ている印象では、戦略面はわからないが選手のモチベーションコントロールはうまそうだ。新人3人の開幕一軍入りや調子の上がらない秋広の二軍スタートも、長いシーズンの中でプラスに働くと予想している。

 

■ヤクルト(昨季5位→4位予想)

昨季60試合以上に出場した選手の中で打率.260をクリアしたのがサンタナと川端の2人のみだったヤクルト。ほとんどの選手が不本意なシーズンを送りながらも、得点数はリーグ2位を記録した。中心選手の山田、中村、長岡や成長株の内山、濱田は打率.230前後にとどまり、塩見は51試合しか出場できなかったのに。これを考慮すれば高い確率で今季はリーグトップの得点数を記録するだろう。新加入の西川遥輝も頼れる先輩がいる環境に移ったことで復活に期待できる。内山はポテンシャルの高さゆえに様々なポジションをやっているが、それが成長を妨げているような気がしてきた。そろそろ起用方針を固めてあげた方がいいかもしれない。飛躍のきっかけをつかんでほしいのは澤井。問題はなんと言っても投手陣。新助っ人のヤフーレとエスパーダはそれなりに使えそうだが、それでも駒不足は避けられそうにない。オープン戦では開幕投手を争っていたメンバーも思うような結果を出せず、開幕ローテーション争いも熱を帯びなかった。それでも高橋、吉村、奥川あたりが真価を示せれば上位も狙えるといったところ。救援陣は伸びしろをあまり見込めないのが悩ましいポイント。新加入の嘉弥真と宮川は重要な役割を担いそうだが、少なくとも昨季の投球では期待に応えられない。

 

■中日(昨季6位→5位予想)

なんと言っても打線が改善されないことには上位を狙えない。そこでオフに中田翔や中島宏之を獲得したが、ビシエドor中田になるのではあまり意味を為さないように思う。それなら中田には外野も練習させるべきだろう。外野は細川に昨季以上の活躍は期待しにくく、大島も打率こそリーグ5位だったがOPSは同23位と決して優秀な成績は残せていない。中島も高橋周と石川昂がいることから代打要員としか考えにくく、あまり効果的な補強ではない。昨季は龍空、福永、村松、カリステが主に守った二遊間は田中と育成出身・ロドリゲスの開幕スタメンが濃厚とされている。2人はバットで結果を残していないし、村松はアピールを見せていただけに不思議な展開だ。今季も歯車がかみ合わなそうな気配を感じる。とはいえ投手陣は優秀である。昨季の先発ローテーションを支えた柳、小笠原、高橋宏、涌井に加え、今季は手術を乗り越えた大野と梅津の完全復活にも期待ができる。救援陣では斎藤と松山が昨季フル回転ではなかったものの好成績を収めた。「フル回転ではなかった」は伸びしろを示している。9回のマルティネスは絶対的な存在だし、藤嶋も3年連続で結果を残しているので信頼していいだろう。清水や根尾も昨季以上の活躍を期待していいかと思う。

 

【パ・リーグ】

■オリックス(昨季1位→2位予想)                                                                             
エース・山本が抜けたオリックス。その穴以上に大きいのは4連覇の壁であるように思う。広島の3連覇は前田健太が移籍した翌年からだった。日本ハムもダルビッシュが移籍した翌年に優勝を飾った。しかし2000年以降に4連覇を達成した球団はまだないのだ。実際に戦力を見ても打線はそこまで強力には感じない。昨季は森の加入と頓宮の開花により優勝を果たしたが、中心選手として期待された面々は物足りない成績に終わった。野手の戦力流出はほぼなかったものの伸びしろが少ない印象である。広島から獲得した西川龍馬は、天才的な打撃を見せる一方で出塁率の低さが難点。投手陣は山崎福也とワゲスパックも退団したことで駒不足が心配された。そこで新助っ人としてマチャド、エスピノーザ、そしてロッテからカスティーヨを獲得。マチャドはオープン戦で160キロをマークするなど、守護神候補に名乗りを上げている。他2人は開幕ローテーション入りする模様で、この3人がチームの鍵を握っていることは間違いない。

 

■ロッテ(昨季2位→5位予想)
昨季の数字を見たらわかる通り、戦力的に充実したチームではない。それでも昨季は角中や和田らバックアップ要員の奮起で2位に落ち着いた。今季はソトと愛斗を獲得したが、救援陣の柱だったぺルドモと先発として安定感を見せたカスティーヨが退団したのは痛い。打線は今季から中村奨がサードへコンバート。ショートの藤岡がセカンド、サードの安田がファーストというポジションシャッフルが生じている。そうは言ってもレギュラーが確約されているような選手はおらず、チームの課題はまず打力向上だろう。岡や角中に昨季以上の活躍を期待するのは難しいように感じられ、捕手・内野陣のバットのステップアップが必要だ。投手陣は先発、救援ともに層が薄い。調子が落ちている投手を我慢しながら使わないといけない状態で負の連鎖が起こりかねない。新助っ人の3投手も苦戦している様子があり、戦力としては計算しにくい。

 

■ソフトバンク(昨季3位→3位予想)
山川とウォーカーを獲得したソフトバンク。昨季リーグ最多得点の打線は、仮に新加入の2人が機能しなくても何も深刻ではない。選手のコンディションをしっかり見極めながら起用できれば、必然的にリーグトップクラスの得点力は維持される。昨季に比べて大きく低迷しそうな選手も見当たらない。課題は先発陣の安定感。良い投手は多いはずなのに何故か毎年苦しんでいる印象がある。今季は救援で実績抜群のモイネロと1年目からフル回転の活躍を見せた大津が先発転向。和田の負傷もあって両者ともに開幕ローテーション入りが濃厚となっている。石川や板東が開幕ローテーション漏れする見込みなのだから贅沢だ。あとは小久保新監督の手腕だが、ここはあまり評価していない。

 

■楽天(昨季4位→6位予想)
昨季の楽天は特に好成績の野手がいなかったものの、ちゃっかりリーグ2位の得点数を記録した。小深田の36盗塁と浅村の26本塁打が各チーム成績を押し上げている。ともに打率が上がってくればさらに数字を上乗せできるはずだが、それが実現するかは微妙なところ。辰己と小郷の成長も重要ポイントだが、近年の伸び悩み具合からすると一気に飛躍とはならなそうだ。投手陣もエース不在の状態で岸も早川も田中将もパッとしないのが現状。一番期待できるのは2年目の荘司かもしれない。救援陣を見ても絶大な信頼を置ける投手はおらず、松井裕樹のメジャー挑戦により抑えに回った則本も制球面に磨きをかける必要があるだろう。日本ハムからポンセ、広島からターリーと補強は行ったものの、これも投手力改善につながるかは怪しい。

 

■西武(昨季5位→4位予想)
若手野手の成長が最大の課題。中村や栗山の健在ぶりは素晴らしいが、それでも全成績と比べれば確実に力は落ちている。山川が退団となったことで、特に渡部健人の育成は急務だ。新助っ人・アギラーが開幕4番に座りそうだが、シーズンの中でどちらが4番でもいいような状態をつくりたい。それによって中村や栗山をDH起用できなくなるのなら本望だろう。外野は俊足巧打のレギュラー候補が多い。中でも注目は若林。ポテンシャルの高さは1年目で証明済みであり、今季こそレギュラーに定着してほしい。投手陣は昨季も好成績を収めており、今季は武内(ドラ1)が開幕ローテーションに入る模様。コンディション不良で出遅れている高橋光成も早めに一軍に加わりそうだ。年齢的に元気な選手が多いこともあり、チーム防御率の大幅な悪化は考えにくい。

 

■日本ハム(昨季6位→1位予想)
昨季のチーム打率はリーグワーストだったものの、決して打線は悪くない。松本、万波、清宮あたりは新庄監督になってから確実に進化しており、ポテンシャルからすれば、加藤豪や五十幡もタイトル獲得の可能性を秘めている。また、新助っ人のスティーブンソンも非常に楽しみな選手であり、レイエスの長打力も大きな武器だ。個人的には捕手の田宮にも期待を寄せている。投手陣は上沢のメジャー挑戦と入れ替わりでバーヘイゲンがチームに復帰。山崎福の獲得にも成功した。根本や金村といった若手も主力としてシーズンを戦ってくれそうな気配がある。開幕からしばらくは先発5枚で足りる試合日程も追い風だ。守護神を担うであろう田中正義がもう一段ステップアップしてくれれば、コンスタントに白星を積み重ねることができるはずだ。                              

 

【昨季成績および今季予想まとめ】