今日のドトールの珈琲のお供は、
久坂部羊著「オカシナ記念病院」
検査をやらない、薬も出し渋る、
そんなおかしな病院に赴任してきた研修医が、
ガン検診をやると言い出した。
院長の名前は、岡品である。
※※
現役医師でもある著者は、
ガン検診が無意味であることを、
これでもかこれでもかと書いている。
自らの臨床経験から得られた知見は、説得力がある。
先日市から、無料のガン検診の案内が来てたけど、
当然そんなもの無視である。
本書の中で説得力のある言い回しがあった。
「検診で早期のガンが見つかって、命拾いする人もいるかもしれない。しかし、その人は検診を受けなければ助からなかったとも言い切れない。症状が出てから治療しても助かる人はいくらでもいる。逆に、検診で見つけても命を落とす人もいる。そういうガンは、遅く見つけたほうが悩む期間が短くてすむという見方もできる」
ガン検診の最終目的は、
ようするに寿命を延ばすことだよね。
であれば、調査をしてほしい。
A. ガン検診を真面目に毎年受けた人たち
B. 私のようにまったく受けない人たち
AとBのどちらが長生きしたか?
Aのほうが長生きしたという結果がでれば、私も再考する。
この調査はかなり説得力があると思うのだけど、
なんで厚労省や自治体やガン検診の学会はやらないのかね?
この調査は難しくない。
男性の平均寿命である81歳以上、女性なら87歳以上の人たちにアンケートを行い、
ガン検診を毎年受けていたか?受けていないか?を聞けばいい。
それにしてもだ、
自覚症状が無く、健康状態でガンが早期発見されたとする。
治療が始まったら、地獄の抗がん剤治療と手術による後遺症に遭遇するわけだ。
それでどれだけ長生きできるのだろうね。
数年?10年?20年?もっと?
逆に寿命を縮めてしまうという可能性もあるかもしれない。
オカシナ記念病院は、検診による無駄な治療、
患者を苦しめるだけの延命治療を極力避けている。
そんな病院がうちの近所にもほしい。
とはいえ、
皆さんは、ガン検診や健康診断等は受けたいですか?
以上、あくまでも私の私見ですので、良い子は自己責任でお願いします。