今日のドトールの珈琲のお供は、

前回に引き続き、

久坂部羊著「善医の罪」

 

主人公は、多臓器不全の脳死患者の尊厳死をした。

すると安楽死をさせたとの内部告発があり、

殺人罪で逮捕されることになる。

 

幼少の頃から日々努力して医者になったのに、

結果として殺人犯になってしまうなんて…

 

※※

「努力は人を裏切らない」

このセリフは私にとって何とも悩ましい。

 

努力が大嫌いではあるが、

人生において努力が必要であることはわかっている。

事実、学校の勉強は努力量で向上した。

 

しかし私の勉強方法は、丸暗記である。

試験前日に一夜漬けで丸暗記する。

これを小学校から大学まで貫いた。

 

こんなことは社会に出てから通用するはずがない。

就職してからは、何をやるにも応用が利かなかった。

当然、出世が遅れた。

 

努力の仕方が間違っていることは、明白である。

でもこんな努力しかできないのだ。

 

人の3倍努力しても、才能が無ければ、

2倍程度の成果しか返ってこない。

では努力が無意味かというと、

2倍でも努力しないよりはましである。

 

努力に悩まされる人生であった。

でも今は無職で、努力が不要の世界にいる。

人生において今が一番幸せである。

 

皆さんは、努力は人を裏切らないと思いますか?