今日のドトールの珈琲のお供は、

前回に引き続き、

奥田英朗著「罪の轍」

 

昭和38年に実際に起きた「吉展ちゃん誘拐殺人事件」を題材にしている。

身代金を取られて、なおかつ犯人を取り逃した。

さらに誘拐された子供が殺された。

警視庁は3重の失態を犯したわけである。

 

※※

このブログのテーマのひとつが、

「結婚すると不幸になる」である。

 

結婚して40年近くになるが、

いまだに結婚したことを後悔したり、

いやこれでよかったんだと思う葛藤の日々である。

 

そもそも結婚を後悔した始まりは、新婚早々にあった。

 

当時私はよく飲みに連れて行ってもらったり、

旅行を一緒に誘ってもらった職場の先輩が二人いた。

先輩は二人とも独身であった。

 

当然、結婚してからも一緒に旅行に行くと思っていた。

しかし先輩二人は、

私を誘うことなく旅行に行っていたことがわかった。

 

北海道の稚内までを陸路で渡る1週間程度の旅行だった。

誘われなかったことはショックだったし、

自由に旅行に行ける先輩たちのことが、

心底うらやましいと思った。

 

ちなみに女房は、私が友人と旅行に行くことをいやがった。

私は女房も自由に旅行に行けばいいのでは、

と思ったが、なぜか女房は旅行に行こうとはしなかった。

 

やがて子供が産まれて、

それはそれで幸せな日々かもしれなかった。

でも私が子育てに追われる日々を知ってか知らずか、

先輩たちは自由に飲み食いし、独身生活を満喫していた。

 

やはりうらやましい。

心底うらやましい。

 

そうして現在、

先輩二人のうち1人は、結婚し子供もできた。

もう1人はいまだに独身である。

どちらも幸せそうである。

 

私はどうしても自分が不幸だと思ってしまう。

そして病気やケガのときだけ、結婚して良かったと思う。

身勝手な思考になっている。

 

皆さんは、独身貴族をうらやましいと思ったことがありませんか?