今日のドトールの珈琲のお供は、

葉真中顕著「ロスト・ケア」

 

日本ミステリー大賞新人賞受賞作。

本書は、

連続殺人事件の裁判で、

33名を殺害した罪で起訴された被告人に対して、

死刑判決が言い渡されるシーンから始まる。

 

※※

京アニ放火殺人事件の裁判が行われ、

36名を殺害した罪で起訴された被告人に対して、

死刑判決が言い渡された。

 

この裁判は、裁判員裁判である。

このことに私は興味を持った。

法律の素人である、抽選で割り当てられた一般人が、

歴史に残る凶悪犯罪の裁判の判決に加わったのだ。

 

裁判の終了後には、記者会見まで行われた。

不謹慎ではあるが、ヒーローインタビューのような印象を持った。

皆さん、神妙な面持ちで感想を語っていたが、

なんとなくやりきった感が見えた会見だった。

 

で、私もやってみたいと切実に思った。

こんな長丁場(5年)になる裁判は、

私のような無職の人間がやるべきだ。

格好の暇つぶしであり、格好のお金儲けにもなる。

 

今回は死刑判決という、

一般人の裁判員には、かなり重い内容の裁判であった。

 

でも私は被告人が犯行を認めているならば、

死刑判決をくだすことになんら躊躇しない。

別に正義感からではないし、遺族のためでもない。

凶悪犯人を極刑にすることが、

回り回って自分の安全につながると思うからだ。

それに、実際に被告人の首に縄をかけるのは、

別の人の役割だからね。

 

皆さんが裁判員なら、死刑判決を主張できますか?