前回は南街会館の1階・南街劇場と南街東宝(旧・なんば東宝)について書きましたので、今回は6階へ上がって南街スカラ座南街文化劇場について。

南街会館でワンフロアに2館入っていたのは、この6階だけ。
エレベータを降りて、右手が南街スカラ座、左手が南街文化劇場でした。
チケット売り場はエレベータの左手、南街文化劇場の入り口手前に2館共通のチケット売り場があったと記憶しています。

南街スカラ座では、『がんばれ!ベアーズ』を観て感涙落涙したことを以前書きましたが、その後は・・・
どうも他の映画を観た記憶がありません。

こりゃどうしたことかしらん。
まだ、お小遣いも少なく、この劇場で上映されるような小粒な作品は、名画座へ下りてくるまで待っていました。

なので、お隣の南街文化劇場へ。

ここで観て忘れられないのは『放浪紳士チャーリー』。
チャールズ・チャップリンの伝記ドキュメンタリー映画です。

なんといっても、この映画のロードショウが1977年12月17日、チャップリンの死去が公開直後の12月25日でしたから。

88歳のクリスマスに永遠に旅立ったチャップリン。
死去後、テレビの特番でも彼の作品がかなり放送されました。
なかでも日曜洋画劇場の淀川長治さんのほんとうにさびしそうで哀しげな追悼が忘れられません。

で、『放浪紳士チャーリー』を観たのは年が明けて1月の8日。
三学期の始業式を終えた足で、クラスの映画好きと一緒に観に行きました。

極めて冷静なドキュメンタリーだったと記憶しています。
モダン・タイムス』でポーレット・ゴダードとともに長い道を去って(遠ざかって)いくチャーリー。
落涙であります。

その他に観たのは・・・
と、やはりこの南街文化劇場でも記憶がない。
ということは、この1回限りだったのかしらん。

ということで、次回は3階の南街シネマについて記すこととし、次回でなんばの劇場についてはおしまいかな、と思っています。