もう9月も20日過ぎですが、気になる映画のピックアップ。鑑賞済み作品のレビュー付きです。

 

『シサム』(公開中)はアイヌを題材にした歴史もの。尾崎将也の脚本に興味が湧く。かつて旅行先の網走でアイヌの鎮魂碑に偶然出くわしたときは、かなり驚いたこともあり。

 

『ぼくのお日さま』(公開中)は、吃音をもつ少年とフィギュアスケートという組み合わせの映画。池松壮亮主演作品は見ごたえある作品が多い印象。予告編でみた映像も素敵。

 

『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(公開中)は、呉美保監督9年ぶりの新作。CODA(コーダ)の物語は近年、他にもあるが、同監督がどのように描くかに関心。

 

『Cloud クラウド』は黒沢清監督の新作。不条理な暴力を描いた作品のようだが・・・ ちょっと心配な雰囲気もあり。

 

『憐みの3章』はヨルゴス・ランティモス監督の新作。前作『哀れなるものたち』がいまひとつだったので、期待値はやや低め。

 

と今回は少なめ。

鑑賞済みの『ナミビアの砂漠』のレビューは次のとおり。

『ナミビアの砂漠』 ★★★☆
退屈・理解不能もあるけれど、関心も感心も同居した作品。若い女性の「いま」を描いた、いまの映画。
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今回は、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選2024の3本。毎週1本ずつ鑑賞しました。つづけて鑑賞できるほどの体力も気力もなかったので。

 


『リリー・マルレーン』 ★★★★
1981年作品。詰めに詰めたカット尻で、驚くほどのスピードで進む大河メロドラマ。曲調を変えての楽曲の妙。戦場シーンとのクロスカッティングに唸る。
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『エフィ・ブリースト』 ★★★★
1974年作品。映画文法を駆使して描くファスビンダー流モノクロ・スタンダードの文芸映画。
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『自由の暴力』 ★★★
1975年作品。ファスビンダーが初めて同性愛をモチーフに描いたフィルモグラフィー上は重要な作品なのだろうが、話が古臭く、監督本人が演じる主人公にも興が湧かず。
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今回は2本。いずれも、評判芳しからざる金田一耕助もの。まぁ、こんな2本立ては、ないなぁ。



『八つ墓村』(1996) ★★★ 配信
市川崑監督、金田一耕助=トヨエツ版。論理的脚本はそれなりに面白いが、俳優陣が弱体。トヨエツは、やはり32人殺し役の方が向いていたかなぁ。
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『金田一耕助の冒険』 ★★☆ テレビ放送
1979年製作の大林宣彦監督作品。金田一耕助=古谷一行。大林監督らしい、「愛」と「出鱈目」なミステリーコメディ。れっきとした角川映画です。
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今回はアンドレイ・タルコフスキー監督2作品。いずれもDVDでの鑑賞です。

 


『ローラーとバイオリン』 ★★★★
1961年製作。バイオリンの日に偶然観た「珠玉の一編」。「鏡」「水」「反射」と後にタルコフスキーが頻繁に用いるモチーフが取り入れられています。
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『アンドレイ・ルブリョフ』 ★★★★
1969年製作。15世紀のロシアのイコン画家ルブリョフを描く3時間作品。鑑賞するには相当な体力を要す力作です。
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