B級・C級映画も結構好きなりゃんひさが、1970年代後半にそんな映画を観ていたのがミナミ・千日前の千日会館。
というのも、そこは珍しく、1本立ての名画座だったからです。
中学校まで自転車で行って、学校が終わったら、その自転車に乗ってびゅーんと飛ばしてミナミまで。
で、映画を観て帰っても、最終回のひとつ前ぐらいが観れれば、夜も早い時間。
ということで観たのは『合衆国最後の日』『テンタクルズ』『デス・レース2000年』『バニシング』『ビッグ・マグナム77』など。
ロバート・アルドリッチ監督の『合衆国最後の日』を除いて、B級アクションのオンパレード。
われながら、おぉ、男子中学生!って感じです。
この映画館、たぶん最近まで現役で、数年前に帰阪した際に前を通ったら、成人映画を上映していました。
とにかく小さな劇場で、マクドナルドの地下に100席満たない座席数、スクリーンは畳1畳程度、勾配もあまりなかったように記憶しています
ただし特徴がひとつあって、それはノン・リワインド方式という映写後のフィルムを巻き戻す必要がない工夫をした映写設備を備えていました。
その映写機はロビーの地下に設置されており、映像を一旦ミラーに反射してスクリーンに投影するという方式をとっており、ロビーからその映写機が覗けるようになっていました。
で、先に書いたノン・リワインド方式で映写後のフィルムを巻き取りながら映写するので、ほぼ全自動のような映写スタイルでした。
と、なかなかなな設備を備えた映画館でしたが、二番館なのに1本立てなのは少々割高。
もう少し安く観れるところはないかしらん、ということで見つけたのが2本立ての名画座。
ミナミでいえば、戎橋劇場、大劇名画座といったところ。
次回は、それらの劇場について書くこととします。