『がんばれ!ベアーズ』で映画に眼覚めてしまったりゃんひさ。
その後、どんな映画を観るようになったかというと・・・

ロードショウで観たのは『キャリー』『サスペリア』『獄門島』『鷲は舞いおりた』『遠すぎた橋』『人間の証明』。

さすがに話題作が多いです。
なにせ中学生にあがったばかりですから。

『キャリー』と『遠すぎた橋』は千日前国際劇場で友だちと観ました。
この劇場は700席を超える大劇場で、スクリーンに向って左手の舞台の上にピアノが置いてありました。

とにかくビックリしたのは『キャリー』のラスト。
映画を観ていて、ぎょえぇぇぇと声を出したのは、たぶんこの映画だけ。
りゃんひさ的には空前絶後の絶叫映画でありました。
で、その『キャリー』を観たのち、窓口で始めて買った前売券が『遠すぎた橋』。
まぁ、この映画はりゃんひさ向きではなかったなぁ、と思い返すぐらいです。

『サスペリア』『鷲は舞いおりた』『人間の証明』は、キタの北野劇場。
現在のHEP NAVIOのある場所にあった東宝洋画系の旗艦館です。


「決して、ひとりでは見ないでください」の謳い文句の『サスペリア』は、その謳い文句どおり友だちと観に行きました。
ゴブリンの音楽、ダリオ・アルジェント監督のハッタリ演出、中学生にはかなり刺激的で、こののちダリオ・アルジェントの新作が来るたびに劇場へ足を運んだものです。

宣伝に惹かれていったという点では『人間の証明』も、そう。
母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね」と西條八十の詩に基づく謳い文句が懐かしいです。
これも前売券を買って、勇んで観に出かけたものです。

渋めの『鷲は舞いおりた』は、少々事情が異なります。
『サスペリア』を観た際に、配給元である東宝東和のシネクラブがあることを知り、試写会も含めて映画を安く観れるということで入会したのでした。
その会報で紹介されていたのが、この映画。
『大脱走』のジョン・スタージェス監督の名もあり、さらにポスターなどでメインで紹介されていたジェニー・アガターに惹かれて観に行ったものです。
渋い作品で、細部は忘れてしまいましたが、結構面白く観ていたように思います。

で、『獄門島』。
これだけは家族で観に行った映画です。
中学になって映画にハマったわたしをみて、母親が妹弟とともに近所の映画館に連れて行ったくれたものです。
映画の『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』は観ていないのですが、その年の春から始まったテレビの横溝正史シリーズは遅い時間の放送ながら家族で観ていました。
その影響も大きかったのでしょう。
それにしても小学生の妹弟を連れていく映画かしらん、とも思うのですが・・・
当時、横溝正史の金田一シリーズにもハマっていて、原作も読んでいたので、原作と異なる犯人には、少々違和感を覚えたものです。
それにしても、大原麗子は美しかったです。

ロードショウで観たのは数本なのですが、安く映画を観たいという欲求は抑えることはできず、いわゆる名画座に足しげく通うことになりました。

そのハナシは次回。