*●w●){ちょっと本気でアニメ考察#31【ホントに熱いよアイドルカツドウ!】 | 小新井涼オフィシャルブログ「もし現役大学院生(仮)が毎週アニメ100本みて感想をブログに載せたら」Powered by Ameba
今回はアニラブでも散々ネタを使わせていただいてるアイカツ!についてお話ししたいと思いますです。

アイカツ! 5(初回封入限定特典:DVDオリジナル アイカツ!カード「ガーリーいちごブーツ」付き)/諸星すみれ,田所あずさ,大橋彩香

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アイカツ!というのは「アイドル活動」の略で、
トップアイドルである神崎みずきに憧れアイドルを目指すようになった主人公星宮いちごが、アイドル養成学校であるスターライト学園へ入学し、親友のあおいやそそで出会ったらんやおとめやゆりかと共に日々成長してゆく姿を描く物語。
ジャイロゼッターと同じくデータカードダスがアニメ化された作品だけあって、ライブシーンでの歌やコーディネートなどは筐体と同じ感じになっています。

とまあこういう設定、可愛いキャラクターや衣装、女児向けアニメということもあって最初は「ははぁん、最近流行りだからってこれから増えてきそうなアイドルになりたいって子達を煽る感じでブームにさせようっつーアニメね…」なんて生意気なことを考えてたのですが・・・・・・いやー全然そんなことない!
あの頃のわたしに言って土下座させときます。

そのくらい!
今のわたしが持ってるのは当初とは大分違ったイメージです。というかもうね、普通に好き。

もちろんデザインやストーリーは女の子が好きなキラキラな憧れがぎゅぎゅっと詰まってるのですが、それだけでは決して語りきれない魅力があるんですよね。
自分が今丁度愛読中というのも影響してるのかもしれませんが・・・おおげさに言っちゃうと「平成のガラスの仮面」さを感じるんです!・・・まだ元ネタも刊行中ですがw
それを考慮すると「やわらかいガラスの仮面」かな?

それもこれも、いちごちゃんを始めとする主要キャラ達はアイドルを目指してアイドル養成学校に入学した訳もあり、とにかくその目標に向かって頑張ることに揺るぎないんです。
物語の山場としてキャラがぶつかる壁はオーディションや現場で突き当たる悩みや障害などがあるのですが、それが原因で「アイドルを辞めたい」って話はまだ無いんですよね。
最初からそもそも「夢を諦める」という選択肢が頭の中にないというのは考えてみたらすごいことだと思いませんか?
流行に乗ってただ可愛くチヤホヤされるだけの表面的な可愛さなんていうチャラチャラした「アイドル像」なんかじゃなく、想像以上に熱血的でスポ根で実は泥臭くて。
可愛いキャラデザとのギャップがまた上手く作用して内からにじみ出るその熱さに思わず胸を打たれます。

アイドルになる為に悩んで考えて乗り越えて、人生とか生活とかを捧げている・費やしているというよりは最早空気のようにあって当たり前というくらい彼女達とアイドルというのが=で結びついていて。
そんな姿はやっぱり、どこか北島マヤを思い出させます・・・うんそれは最近読んでるからってだけかもしれないけど。

そんな可愛い中にも見える厳しさってのがこれまたよく現れてるのがOPやEDなどの主題歌。
シグナライズの「残酷な夢が夢で・・・」という部分だけで鳥肌だったのですが、新EDの「ヒラリ/ヒトリ/キラリ」に関しては泣きました←
作中に出てくる台詞もそうなんですけど、ふと曲がりなりにも表現者をしている自分に置き換えると、ドキっとしたりすごく同意できたり身の引き締まるような教訓が沢山です。
同時にそれはこれから大きくなっていく子供たちが真っ直ぐに受け止めてくれたらすごく素敵だなあって思えるような優しくも厳しい言葉ばかりで。

共に切磋琢磨し合う友達同士が仲良しなだけでなくお互いに高めあう存在となっているのもいいです。
ああもうなんか全部好きだ!

とまあ
このアニメを視て、視る前に持っていた作品への印象を申し訳ないと思うとともに、アイドルっていう職業に対してチャラチャラしてると思い込んでいた自分こそが軽率で独断的な人間であったなー・・・と深く反省いたしました。お恥ずかしい限り。

「ははんどうせ子供だましだろう」って毛嫌いしたり食わずキライしちゃっている方がもし居たら・・・ちょっとだけ、味見してみてください。