★*●w●){ちょっと本気でアニメ考察6【パロディ】 | 小新井涼オフィシャルブログ「もし現役大学院生(仮)が毎週アニメ100本みて感想をブログに載せたら」Powered by Ameba

今週も遅ればせながらお届けしますこのお時間。
今回は「えびてん最終話」を取り上げながら「パロディ」について語ってみたいと思います。

今期放送中のアニメでも「うーさーのその日暮し」にて、主役のうーさーを演じる宮野守さんが過去に演じた作品キャラが登場したり、パロディ満載で有名な「銀魂」や「NARUTO SDロックリーの青春フルパワー忍伝」などでは作中のギャグの一部として有名作品などのネタが(時に視ているこちらが心配になるほど)使われることもありひとつの楽しさとして認識されているパロディ。
そのネタがマニアックであればある程元ネタが分かった時の嬉しさやより大きな笑いが生まれる一方、余りに屈折して多用してしまうと元ネタファンの怒りを買ってしまうという諸刃の剣でもあります。

使用される時はそれこそ分かる人には分かる程度に使われたり、多用されるにしろ本編に干渉しすぎない程度に散りばめられる香辛料的なもの………だと小新井も思ってました。

そう、あの作品を視るまでは…
小新井の中のパロディの定義を揺るがすほどの衝撃を与えた作品
「えびてん 公立海老栖川高校天悶部 」最終話
を視るまでは…!


パロディと聞いて取り上げる作品の予想がついた方もたくさんいらっしゃると思います。
そうなんですよー、この作品かなりぶっ込んで…どころか最終話に至っては色々なところがぶっ飛んでましたいい意味で(笑)

第一話からの毎回のタイトルロゴやEDテーマやアイキャッチや劇中の台詞には漫画や特撮のパロディが沢山散りばめられ、分かるものがあると嬉しく思ったり大丈夫なのかなぁなんて笑って楽しんだりもしたものです。が。

それだけならまだしも、最終話である第十話に至っては最早まごうことなく本編までビュ●ティフル・ドリ●マーでしたwww

いやいやおかしいオマージュとかパロディってこういうものじゃないよなあなんて思って見直してみたりもしましたが、『(それこそ元ネタが何度もみた大好きな作品である分)まごうごとなくBDだ。』

それはもう視る方によっては怒る方もいるのではというくらいのパロディ具合で…
小新井はもう……
もう…….
本当に………
ありがとうございました。笑

ここまで見事に元ネタをなぞらえていると心配になるとか飽きれるだとかいう感情を通り越していっそ清々しく、また結構昔に作られたあの作品が現代に書き直されるとこんな雰囲気にもなるのだなあなんて嬉しくもありました。

まあただ元ネタを使ってキャラだけ登場人物と入れ替えるって手法は小新井も大好きな二次創作にもよくあるジャンルではありますしその点でもハードルが低いどころかいい感じにツボを押さえられていたのかもしれません。

にしても、これがアニメオリジナル作品であるならまだしも原作漫画がある、つまりパロディの物語とは置き換えられない原作の漫画のストーリーがあるにも関わらず最終話でこのガッツリしたパロディを展開したのは結構すごいことだと思います。
一話限定の、前後の本編と関係ないパロディであったら童話パロや時代劇パロなどとして時々挟まれたりもしますが今回の最終話のすごいところは、本編での泉子と一樹の物語なども進めながらパロディが挟まれていたところです。

本来はそのような完全に元ネタをなぞるようなパロディの場合、多くは登場キャラも元ネタのキャラに「役を当てはめる」ような形になったりするのですが、キャラの設定はそのままで本当にBDをなぞるような物語が展開しているのも面白いと思います。
これが大森先生が保険の先生になっていたり伊勢田が教師になっていたりしたら別ですが、名前も役職もキャラ同士の人間関係もそのままでBDのシーンパロディがそのまま成立してしまうのだから巧妙な手口すぎます。あ、流石に校長先生は別として(笑)

そんなパロディがそこかしこで展開されるものだから、その中で進んでいく泉子と一樹の出会いから現在に至るまでの一連の物語がむしろこちらの方がパロディなんじゃないか、というかむしろこれも何かのパロディなのではないかと錯覚してしまうほどに際立って、濃いパロディにも埋もれなく進んでいくのも面白いです。
そして別の平行線で展開されているようなパロディ描写とえびてん本来の物語が最後の最後で交わって泉子と一樹の相思相愛場面がBDのEDの描写で描かれるというなんとも収まりの良い終わり方だったのは視ているこちらも元ネタの2時間映画を視たあとのような気持ちにさせ「ああ、最終回だな」と思わせるという効果もありました。
おまけに愛はブーメランという更なる駄目押しまでしてくれて満腹です^^

そんなこんなで終わったえびてん最終回でしたが、前述してきたことも含めパロディ描写がいい意味で“いけしゃあしゃあと”行われているところが何より面白かったです。
変に隠そうとしていないのでものすごく「ここがパロディ部分だぞー」ってところが分かりやすいのですが、そこがかえって“バレてないと思いながら堂々とやっている”かのようで、最初に言った変な清々しさというか潔さがあったのではと思います。
まあまさか本当に作り手さま方がそう思いながら創っている訳はないので小新井の妄想ではありますが、そういった意味でもこの最終話が他のパロディ話に比べて特別に見えていたのかもしれません。
もしくは本当に好きすぎてパロディしちゃいましたてへへ☆なんていう雰囲気を感じたのかもしれません。

いずれにせよ、元々個人的に大好きでもあったパロディという要素をこれだけ堂々と本編全体に渡って視せてくれた「えびてん」最終回。
この感動とずっこけ具合を残したくて今回個別に取り上げてパロディと絡めてお話ししてみました。
個人的に興奮したのでついつい語りまくってしまってすみません^^;

他にも似たようなガッツリパロディ作品さがしてみるかな。
なんて思った小新井涼でした。


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