
今日は,公立入試の合格発表の日でした。
「頑張れば,うまくいく」
こと経験した人
「頑張っても,うまくいくばかりではない」
ということを経験した人
がいることでしょう。
試験ですから合格することが目的で,私たち講師陣も「頑張れば,うまくいく」ことに全力を尽くしています。
が,
個人的には二十代までは,「頑張って,うまくいく」よりも「頑張っても,うまくいくばかりではない」ことを経験することの方が,価値があると思っています。
偉大な成果を残した人は皆,どこかで挫折を味わっています。
電球の発明に1000回失敗した,発明王トーマス・エジソン
アメリカを代表する自動車会社「フォード・モーター」をつくるまでに5回も破産した,自動車王ヘンリー・フォード
「想像力がなく,良い発想が全くない」と言われクビを宣告された,ウォルト・ディズニー
(これを伝えた上司は,今どんな顔をしているんでしょうね(笑))
など・・・
まったく挫折を味わっていない偉人を探すことの方が難しいです。
そして,彼らがその挫折を語るときには,必ずと言っていいほど
「あの出来事があったから,今の自分がいる。」
と,付け加えています。
例えば,
高校のとき補欠でしたが,今や史上最高のNBA選手と言われている,マイケル・ジョーダンは
「人生において何度も何度も失敗した。だから成功した。」
そして,
iPhoneで有名な,今は亡きアップルの創始者スティーブ・ジョブズは一度アップルを追放されています。iPhoneやiPadなどの製品を世に送り出したのは,アップルに復帰後のことです。
そのジョブズ氏は,
「私は断言できます。もし私がアップルを追い出されていなかったら、これらのことはひとつとして起こらなかっただろう。(以下,省略)」
と,語っています。
また,経営学やビジネス関係の本を読んでいると,たびたび目にする言葉があります。
「Fail early, Fail often, Fail better」
(早く,たくさん,上手に失敗せよ)
私は,この言葉を
本当に必要なときのために,若いうちはたくさん挑戦しろ。そして,失敗したら必ず反証して将来の糧にしなさい。
という事だと,とらえています。
あまりに不器用で,臨床医(患者を診る医師)時代に「邪魔なか」とよばれ,臨床医を諦めたが,その後,iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授は,将来を担う若者へこの様な事を語っています。
「いっぱい失敗してほしい。
9回失敗しないとなかなか1回の成功が手に入らない。
私自身もそうだった。」
大きな成果を上げた人達は語る内容も,人生も何故か似ていますね。

ただの遊び絵ですが,世の中を言い得て妙な絵です。
頑張ってうまくいった人も,いかなかった人も,まだ成功を狙うときじゃぁないし,1ステップ目としては,どちらも意味は十分にある。すぐに次のステップが待ち構えているんだから,そこを目指そう!
明日は卒塾会を楽しもうぜ!