今日の午前中は,教材会社の新作教材展示会に行ってきました。
この度の教科書改訂にともなって,塾用教材も一新されていました。
内容もただのバランス調整的な教材もあれば,コンセプトそのものが変わったのでは?と思える教材まで多種多様・・・
新作教材は,来年以降のものですのでじっくり検討していきたいと思います。
また,教科書改訂による学校授業・教科書方針の変更を主題とした説明会もありました。
指導方針は,活用力をのばすために・・・といった目的の元の変更のようです。
感想は,
「入試という視点では,単に履修内容が増えただけ。」
「進学塾の立場としては何も変わらないな。」
と,思いました。
私たちがごく当たり前にやっているようなことを,学校でもやるようになってきたといった感じです。(昔は,学校でも当たり前にやっていたのですが・・・)
これで中学生全体のレベルアップがなされるのならば,塾ではその上の内容に時間を割くことができます。これは,楽しみですね![]()
しかし私個人の考えですが,時間数を増やして履修内容を増やしたのならば,結局はそれぞれの内容の基本的知識と技能が増えるだけで,活用力を伸ばすようなねらいにはならないように思えます。
知識は後からでも短期的に付け加えられますが,活用力は筋肉トレーニングと同じで持続的なトレーニングが必要です。
活用力を鍛えるために必要な知識は現在のままでも十分にあります。なので,知識的なものは後回しにして時間数のみを多くする。そして,その増やした時間を活用練習をする専用の問題時間として,構成した方が活用力は伸びるのではないでしょうか。
ですが決定事項ですから,そこに期待しても仕方がありません。この条件内で最良の成果を出すためにはどうしたらよいかを考えた場合,学校授業のみで成果を上げるためには家庭学習を確実にやらせるような保護者の協力が必要不可欠だと思います。
ここをしっかりと行わないと高度な知識を増やした分,ついて行くのが苦しい子にとっては,逆に前以上に学力が低下したり,いわゆる低学力層の生徒が増加する危険性も含んでいると思います。
そこに,我々塾の存在価値があると思います。
ですが・・・
コンセプト・方針どうこうよりも,
結局は「人」
です。方針をどうこうしても,先生一人の力にはかないません。
この方針を先生と生徒がこなせるようになるには,もう2・3年はかかるでしょうね。
小学校の英語ではリスニング・スピーキングが主でライティングは主ではないようです。
ですが,できれば全員がアルファベットの小文字・大文字を確実に書けるくらいはしてほしい![]()
こういう要素は,中学校よりも小学校の指導方が適しているのではないでしょうか。
本音をいえば,
I am ~.
⇔Are you ~?
You are ~.
あたりもですが,ぜいたくは言いません。
アルファベット一つで,中1の英語の導入がかなり変わります。
アルファベットだけで中1の4月を1,2週間使うとか,もったいなさすぎです![]()