マイケルジョーダンのシューズ | 裸足 教育効果 研究         松浦弘泰

裸足 教育効果 研究         松浦弘泰

「裸足」と聞いて昔ながらの裸足教育を思い起こすと思います。ここで述べる裸足は「古くて新しいもの」、裸足によって身につく 体の使い方を明らかにし、効果を検証します。


 
みなさん、某メーカーのエアジョーダンというシューズを知っていますよね!

あの販売されていたシューズと同じものを、マイケルジョーダンが試合の時、本当に履いていたと思いますか?
 
私も、同じものを履いていたと思っていたのですが、ちょっと違ったようです!!
 
ある本で、マイケルジョーダンのシューズについて書かれていた部分があるのでご紹介いたします。
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ジョーダンのバスケットシューズは、硬いか? 柔らかいか?
 
 彼の超人的な脱力を知ってしまうと、彼のバスケットシューズもさぞ柔らかくフィットして、床に対してしなやかに、しかも密着感のあるものだろうと想像できます。
 
ところが、事実は全く正反対なのです
 
 彼のシューズはあえていえばサラリーマンが履いている革靴のように硬いのです。
 
 三宅学選手(元全日本バスケット代表選手)が、アメリカに遠征した機会か何かの時に、ジョーダンの試合用シューズそのものを手にしたそうですが、そのシューズは曲げようと思っても簡単には曲がらないほど硬く、ソールの縁(エッジ)もカチカチで、三宅選手や陸川選手(元全日本バスケット代表チームキャプテン)が履いてみると、滑って転びそうになり容易に動けなかったといいます。
 
 通常、バスケットのように加速度の大きい動きをしようとすると、床に対して水平方向に急激に力が加わります。その時にシューズが硬いと摩擦力(粘着力)を稼げないので、静止状態から急に動き出そうとしたり、急に方向を変えようとすると一気に足元が滑ってしまいます。そのために多くの選手は力を受け止められる弾力とグリップ力を発揮するしなやかなシューズを好むのですが、ジョーダンは反対にカチンカチンの靴を好むのです。

 この違いはいったいどこにあるのでしょう?
 
考えられることは1つです。
 
 普通の選手がシューズの弾性に吸収させている加速度(速度変化や方向変換)成分を、自分の身体そのもので吸収しているということです。ですからいきなり動き出したり向きを変えたりする時も、シューズに対して急激な加速度が加わりません。その結果シューズに加速度の吸収を要求しなくてもすむのです。
 
 さらには、硬いシューズを履くことで、ジョーダン自身の身体がシューズに反応し、より脱力しようとする傾向を持つはずです。なぜなら、カチカチのシューズでカチカチの床(コート)に立つということは、それだけゆるんだ身体が要求されるという環境ということです。そのため、シューズの硬さは、むしろ全身を脱力させるアイテムとして意味合いを帯びてくるのですから。
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 高岡英夫   著      「究極の身体」より
 
この「脱力」真に「裸足で身につく体の使い方」そのものです。

以前のブログの中でも書いていますが、裸足は腱や筋肉の伸張反射を使います。

伸張反射は筋肉が収縮した状態(力が入った状態)ではほとんどおこりません。ですから着足の瞬間に「脱力」することが必要になります。そして、地面からの力を体の中に取り込んでバネとして使います。
 
また、ジョーダンの靴の裏は「革靴のように硬く、日本のバスケットのトップ選手でさえも履いたら滑って転びそうになり、自由に動けない」ほど硬いのです。
 
これが意味することは・・・・・・・。
 
動くときに、摩擦や蹴り(キック)をほとんど使わないということです。
 
裸足は足の裏の摩擦や蹴り(キック)はほとんど使いません、使わないというか、使ってしまうと足の裏がもたないわけです。
 
では、どのように動くか?
 
摩擦や蹴り(キック)を中心に使うのではなく「重心の移動」と「地面反力を使った全身のバネ(伸張反射)」を主に使うということです。
 
しかし、普通の人は「蹴らない」ということをいうと極端に考えて、足首に力を入れてブロックしてしまう人がいます。 これは、蹴らないことを意識してしまってるんです。伸張反射を使うためには、「蹴ること」も「蹴らないこと」も意識してしまってはダメなんです。
 
足首の関節を考えると、走りの動作の中では自然と蹴る(キックする)ような動作は出てきます。カールルイスでさえ20度ぐらい動くのですから・・・・・。
 
ここが運動の難しい所ですよね。
 
カールルイスのトム・テレツ コーチが言っている「意識しない自然な着足」はこんなことを意味しているのだと思います。
 
最初の方のブログで書いたと思いますが、私が膝から下のことはあまり意識しないというのはこういう事なんです。
 
あえて、どこで蹴っている(キックしている)んですかと聞かれたら、多分、私は「股関節」と答えると思います。
 
地面からの力を感じるのも、力を地面に伝えるのも、意識しているのは股関節です。人間の体の中で最も大きな関節で感じるんです。そして、体の中心から動く感じです。
 
裸足をやったことが無い人は、「足首」とか「膝」と答えると思います。
 
この股関節で感じることを、武道では「股関節のとらえ」と表現します。
 
いつもの事ながら、最初の話題とは少し脱線気味になってきましたので今日はこの辺にしておきます。
 
一流選手や武道の達人が、裸足で身につく体の使い方と同じような動きをしています。
 
少しは理解してもらえたでしょうか?
 
だからこそ、
 
裸足で身につく体の使い方は全てのスポーツ種目において、有効なんだと考えます。

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