後脛骨筋腱炎の治療と過程 | SHIMIZU BLOG(新板橋整骨院)

SHIMIZU BLOG(新板橋整骨院)

知れば知るほど味が出る??人間の体。
時にマジメに、時にくだらなく私の知識と経験をもとに皆様にお役立ちできるお話や、趣味の料理を綴っていこうと思います。

さあ、肩の力を抜いてお付き合いくださいね!

「復活RUN!」
「後脛骨筋腱とアキレス腱の炎症」
の続きです。

今回は足に起きたケガの「処置と回復までの過程」を書きます。


ちなみに「後脛骨筋腱炎」の一般的な治療法は急性期であれば「RICE」の考えに則り「安静・冷却・圧迫固定(炎症性浮腫がある場合)・挙上」を行い、足底板(アーチをサポートする為の中敷)を用いる訳ですが、これらだけではあくまでも「対症療法」になってしまうので「アクチべーター治療」による足のアライメントを矯正し物理療法(超音波・赤外線)、テーピング(主にキネシオテープ)を組み合わせた治療でアプローチしてみました。





①現在に至るまでの足の状態の過程

<1日目>痛みレベル
(状態)足が地面に着地すると「内くるぶし下」にズキッとした痛みがあり長距離の歩行困難。


(処置)損傷日なので早急にアイシング・テーピング固定・アクチベーターで足関節と関連する膝・股・腰骨盤周りの関節を矯正。




<2・3日目>痛みレベルMAX10
損傷日から1日経ってから「一番強い炎症期」に突入し痛みが強く、足をつけると痛みが響く状態。

(処置)アイシング・テーピング固定・患部に当てないように注意して超音波治療(※炎症期は患部に直接当ててしまうと痛みが悪化する可能性があるので注意)・患部以外のストレッチを20分。

photo:01


炎症期時のテーピング。

①足のアーチサポート②ヒールロック(踵の動きを止めて傷口にかかる負担を軽減)③後脛骨筋テープ④アキレス腱テープ


photo:02


後ろから




<3・4日目>痛みレベル
痛みが少し引いて、少し歩けるようになる。まだ「中程度」の炎症期が続く。

(処置)アイシング・テーピング固定・患部に当てないように注意して超音波治療(患部以外)・患部以外のストレッチを20分。




<4・5日目>痛みレベル
痛みはかなり引いて、だいぶ歩行に支障が無くなる。炎症自体は治まってきた。
楽になってきたので治療後、歩いて帰ってみようかと思い(←これはダメ。過信は禁物)道路を歩いてみると3分歩いただけで痛みが現れ慌てて院に引き返す。


(処置)アイシング・テーピング固定・アクチベーターで矯正・患部に当てないように注意して超音波治療(患部以外)・患部以外のストレッチを20分。




<6日目>痛みレベル
前日同様、痛みレベルの変化は無い。しかし質が「ズキズキ痛い」から「ドゥ-ンとした鈍い痛み」に変わってくる。これはいい反応。

(処置)院長に「じっくり」と治療をしてもらい「左右の脚長差」「関節の可動域」「筋肉の柔軟性」が改善しました。に加え自分でアイシング・テーピング固定・超音波治療(優しく?患部にも)・赤外線も行う。

photo:03


超音波


photo:04


スタービーム(赤外線)




<7日目>痛みレベル
更に痛みが無くなりテーピング無しでも短距離であれば歩行可能。
ジャスト1週間で「炎症期」を抜けれ、治療成績としては中々「優秀」です。
楽になってきたので「試しにちょっとだけ走っちゃおうかな?」なんて馬鹿な事も頭を過ぎりましたが止めておきました(←当然です)

(処置)テーピング固定・休みなので超音波・赤外線治療はお休みし患部も加えストレッチを40分。




<8・9・10日目>痛みレベル
もうズキズキする痛みは出ることも無くなり鈍い痛みが朝と夕方以降に出るくらいになりました。
「日々、回復しているなあ」と思えた頃。

ちなみに9日目の火曜日は3キロ程痛み無く歩けました。

(処置)テーピング固定(軽め)・1日おきに超音波・赤外線治療・患部も加えストレッチを20分・リハビリで「つま先」で「字を書く」練習を追加。




<11・12・13日目>痛みレベル
ほぼ痛みを感じることも無い状態に。

変わりに「違和感」程度。

組織修復真っ最中!!という時期です。

12日目の金曜日も3キロ程痛み無く歩けました。

(処置)テーピング固定(軽め)・1日おきに超音波・赤外線治療・患部も加えストレッチを20分・リハビリで「つま先」で「字を書く」練習。




<14日目>痛みレベル
痛めてからついに2週間目。

で、走ってしまいました。

「復活RUN!」です。(こちらも合わせてお読みください)

本来であれば余裕をもって「もう1週間」はウォーキングで調整したい所でありましたが、何分大会まで時間が無い!(←言い訳)という大義名分をもとに走ったわけです(笑)

一応、テーピングで補強しフォームにも細心の注意を払ったので何とか走れて良かった。



ちなみ走れなかった2週間の間は「身体能力」が低下しなしようにトレーニングも並行していたのも良かったのかと思います。



しかし、まだまだ100%「完治」した訳では無いので「大会」までに再び「損傷」しないように気をつけなれば。


次回は並行して行った「トレーニング」の事を書きたいと思います。



今回も、長々とお付き合い頂きありがとうございました