映画 悩める失恋の処方薬(クリスティーナ・ミリアン) | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)
 
 

先日観た「恋の予感?!~ホテルリノベ奮闘記~」のクリスティーナ・ミリアンが良かったので、今夜はNetflixでこちらをチョイス。

 

1年前に恋人ジェイソンに去られた売れない歌手エリカ。とある大物歌手とのコラボ企画で大々的に売り出す予定も、アクシデントでダメに・・・・。

仕事も恋も失くして傷心のエリカは、心機一転、インド洋の楽園、モーリシャスのリゾートウェディングで専属歌手を務めることに。

歌手といっても、一従業員としてプライベートビーチ使用禁止、オフタイムのリゾート入館禁止、ゲスト用送迎車(ピカピカの日産キャラバン)と従業員送迎車(古くてボロボロのトヨタライトエースバン)の格差といった酷い扱い、幸せそうなカップルの姿に当惑しつつも、モーリシャスの美しい景色、愉快な仲間に徐々に立ち直るエリカ。

 

しかし、ビーチで出会った魅力的な男性ケイレブが元恋人ジェイソンの実兄だと知って衝撃を受ける。しかも、ケイレブがモーリシャスにやって来たのは、弟ジェイソンの結婚式だと言う・・・・。戸惑ったのはジェイソンも同じ。エリカとジェイソンの2人は、婚約者のビバリーに過去の関係を隠し、エリカも結婚式では歌わないことにするが・・・・ビバリーはエリカを佳き友人として気に入り、本当のことを言い出せないまま、パーティーやハイキングに誘われて親睦を深めてしまう。

そして、エリカもジェイソンも、再会したことで互いを再び意識していくが・・・・。

 

 

・・・・大方の予想通り(笑)、ケイレブと新しい恋が始まってハッピーエンドですが、本当の主人公はジェイソンとビバリーではないかと思います。

 

ジェイソンは主人公エリカを捨てたエリート銀行員・・・・とあらすじにあるので、さぞや女好きで軽薄かと思いきや、臆病で、優秀な兄への劣等感を抱き、常に自分に自信が持てない、誰でも共感できる等身大の人物です。

ジェイソンの婚約者ビバリーを演じるクリスティアニ・ピッツ。とても綺麗な女優さんですね。婚前パーティーで躍りながらラップを歌う姿は凄くセクシーです。

将来、国会議員になることを志し、力強くも古風で美しい女性。片やエリカを何の疑いなく信じ、逆にエリカが元恋人だと知って逆上するところは実に人間的。

 

弟ジェイソンを案じる兄ケイレブ、姉ビバリーを想う妹ジャネル。それぞれに抱えるもの、葛藤を乗り越えて共に生きていく決断をするビバリーとジェイソンこそ、本当の主人公ではないかと思ってしまいます・・・・って感情移入し過ぎか(笑)

 

「みんな丸く収まらないかな・・・・(今の世の中、一番必要な言葉か?)」と思う、誰も傷つけたくない貴方にぴったりの作品です。