#おすすめの歴史ドラマ~大友宗麟~心の王国を求めて | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)

 

 

 

 

 
私のおすすめは、20年ほど前にNHKで放映された、九州の戦国大名、大友宗麟!
 
メジャーで万人受けする信長だ、秀吉だ、家康だ、幸村だ、政宗だ、ではなく、鎌倉以来の名門、大友家当主として一時は九州の3分の2を領しながら、耳川の合戦後、坂を下るように敗者となった九州最強のキリシタン大名!
NHKがここに着目してくれたのは嬉しかった!
 
 
大友宗麟というと、名門・大友家の当主として勢力拡大に努めながら、女性と宗教に溺れた挙げ句、剽悍な薩摩隼人(=島津氏)に敗れ去り、次代の吉統の代で全てを喪った(秀吉が改易)お坊っちゃんというイメージが強い。
 
しかし、敢えて宗麟のために弁護するならば、一大転機となった島津との決戦、耳川の合戦でさえ、宗麟が油断した訳でも、手を抜いた訳でもなかったと私は思う。
 
 
この戦い、
①宗麟=キリスト教の楽園作り・家臣その他=島津・土持を破って友好勢力の伊東氏を日向に返り咲かせる、という目的のズレ、
②参加した諸将の対立、不協和音、
③②による田北鎮周らの抜け駆け、
④結果的に、結束を欠き、兵力の逐次投入という致命的なミスに巻き込まれる形で、大友家を地味に支えていた蒲池鑑盛ら筑後衆なども壊滅
→帝国の崩壊へ直結・・・・と、大友にとっては何一つ良いところの無い戦いぶりのように見える。
 
しかし、ここで不思議なことが・・・・。
大友軍の総力を挙げた戦いなら、何故、名将・立花道雪(戸次鑑連)は参加していない?
そう、彼は筑前から動いていない。
何故か?
結果的に島津に敗れたことによって、大友は衰退に向かったが、そもそも大友家代々の仮想敵は、中国地方に覇を唱えた大内氏と、その後継勢力である毛利氏だった。
大内・毛利と大友は、筑前・豊前、そして商都・博多を巡って激しく争う宿敵。
従って、確かに宗麟は三万とも四万とも伝わる大野戦軍を編成して日向に向かったが、それでも、立花道雪率いる最精鋭を毛利に備えて残してきたのだ。
武田信玄が信長よりも上杉謙信に脅威を感じたように、大友宗麟にとっても島津より毛利の方が油断ならない天敵だったに違いない。
 
だから、道雪を残してきた。もし、立花道雪が耳川の戦場に現れたなら、島津に勝つとは言わないまでも、あそこまでの大敗は無かったと思う。
 
宗麟ただ一度の失敗が耳川の合戦だったと思うが、この合戦だけは負けてはならない戦いだった・・・・。残念。
 
さて、脱線が過ぎましたが(笑)、こちらの時代劇、話はほぼ史実に近いので、ツッコミ処としてキャスティングを・・・・。
 
大友宗麟(義鎮)=松平健
うーん、カッコいい俳優さんを使うことは賛成ですが、私のイメージではもう少しチャラい俳優さんが良かったかな?
一応、謀叛の疑いで成敗した服部某の妻を側室にするなど、女性に惚れっぽい強引なシーンも確かにありましたが。
でも、実父に愛されなかった苦悩、キリスト教に救われた魂、といった心の葛藤なんかは、やっぱり松平健さん、さすが!でした。
 
奈多夫人(正妻)=財前直見
結構好きな財前直見さん。
正直、宣教師たちから希代の悪女呼ばわりされた奈多夫人を何故、財前さんに?と当時は思いましたが、今考えると、御本人が大分出身、というのもあったのかな?と思います。
宣教師たちのイメージ通り、上記の服部某の妻を嫉妬から惨殺します(怖)
 
立花道雪=佐藤慶(故人)
どちらかというと、強面の悪役、といった感じの俳優さん?でしたが、劇中での宗麟との息はぴったり。
しかも、史実通り輿に乗って戦う姿、いやいやお見それしました。
 
臼杵鑑速=田村亮
宗麟を支えた賢臣。ぴったりです。
 
田原親賢=村井国夫
良いところの無い奈多夫人のお兄ちゃん
 
宗麟の実父、大友義鑑=細川俊之(故人)
某大河ドラマでは、大内義隆の父、大内義興を演じてありましたが、まさに名門守護大名家の当主を演じたら、さすがです。
 
以上、長くなりましたが、私のオススメの歴史ドラマ、「~大友宗麟~心の王国を求めて」です。
残念ながら、地上波で再放送されたことは無いようです。
我が家はBSもNHKオンデマンドも契約していないので、分かりませんが、もし、再放送あるいは配信されていたら、是非ご視聴をオススメします。
現在、大分といえば、おんせん県!として有名ですが、それと同じくらい、もっともっと大友宗麟に有名になって欲しいです。
 

 

 

おすすめの歴史ドラマ

 

 

 

 

 

同じネタで投稿する

 

他の投稿ネタを確認する