2023.9.18早上がりの日は・・・③貝塚公園三種の神器:9600形蒸気機関車49627号機 | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)






先日の貝塚公園訪問記の続きです。

今回は、9600形蒸気機関車49627号機です。

9600形蒸気機関車は、大正2年に登場した我が国初の本格的な国産標準形機関車
です。それまでにも国産で製作された機関車は他にもありましたが、例えば汽車
製造の230形(41両製造)は英国製のA8形に範をとったものであり、明治の
代表的な貨物用蒸気機関車2120形(総数533両が製造されたB6系、国産は10両)
も同じく英国製の2100形の増備機でした。
鉄道院(国鉄)では、明治末年に海外より多数の新鋭蒸気機関車を輸入しており、
これらを参考にして独自の設計を進めたのが9600形蒸気機関車であり、牽引能力
は2120形のほぼ2倍でした。
重心が高く、高速運転は苦手とされていますが、扱いやすい性能と高い実用性が
好まれ、合計で770両が製造されました。これは当時国産機として単一形式の最多
生産数であり、後のD51形登場まで破られませんでした。

 





この9600形蒸気機関車49627号機は、大正9年に川崎造船で落成した後、
戦前から鳥栖機関区や早岐機関区・直方機関区等に配属され、最後は
後藤寺機関区で廃車となった九州には縁の深いカマです。

これだけでは寂しいと思うので、以前の公開日に撮影した画像です。
↓↓↓↓↓↓

 

 
公開されたキャブ内・・・・ですが、この通りキャブ側面窓もキャブ自体も鉄格子がはめられていて、
何とも撮影しにくいこと。
 
 
勿論、おかげで多少欠品は少ないようですが・・・・。
 
 
参考までに、こちらは大町駅前の29611号機です。
キャブは開放されていますが、有人施設に展示されていますので、それほど欠品は無いようです。
因みに、どちらも機関士・機関助手の座席クッションは失われています。