今夜のDVD:空軍大戦略~バトルオブブリテン~(メッサーシュミットBf109/スピットファイア) | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)
 
私の実家に初めてVHSデッキが届いた頃、父が私に見せてくれたのが、この映画
でした。戦後20年、バトルオブブリテンから25年を経ていましたが、いかにも
戦時下の気配を色濃く残してる名作です。
 
 
 
1940年6月、フランスを占領して意気上がるドイツ軍と、大陸から撤退し、文字
通り海峡を生命線として守りを固めるイギリス軍。
制空権を巡る英国本土防空戦、バトルオブブリテンが始まった。
 
 

 
 
一方の主役は、英国戦闘機軍団司令官ダウンディング、第11戦闘機連隊司令、
パーク少将、第12戦闘機連隊司令リーマロリー少将(当時)、ドイツ空軍大臣
ゲーリング、ドイツ空軍次官ミルヒ元帥、ドイツ第2航空軍司令ケッセルリンク、
ガーランド少佐を意識したファルケ少佐、メルダース少佐を意識したフェイ少佐
といった、実在、あるいは史実をオーバーラップさせた人物たちでありますが、
もう一方の主役は英国を救った戦闘機スピットファイア。
 

 
 
同朋のハリケーンと共に多数登場するスピットファイアですが、実際の戦時中
のストック機を修理して撮影に参加させたそうです。
フランスからの撤退ではハリケーンの姿ばかりだったり、バトルオブブリテン
以降は文字通り主力機としてスピットファイアの数が増えたりと、機種の立ち
位置を意識させられたりするのは実にリアルです。
そして、何よりも絶望的な戦況でも(レーダー室や、年配の退役軍人を集めた
ホームガードの訓練、防空監視所といった場所を選ばす)ティーブレイクタイム
を欠かさないジョンブル達の落ち着いた態度には何やら哲学的なものさえ感じ
ます。
 

 
 
 
 
 
序盤に登場し、レーダー基地を徹底的に破壊したものの、スピットファイアの
攻撃で壊滅していたJu87スツーカ。
これだけは飛行可能な実機ではなく、精巧なラジコンで撮影したそうです。
 

 
 
 
 
 
 
映像には登場しませんが、「空飛ぶ鉛筆」とアダ名されたドイツ空軍双発爆撃機ドルニエDo17Z。
もともと、主力爆撃機ハインケルHe111に比べると、数は少なかったものの、一定数が参加しています。
ただし、設計は古く、登場時の高速爆撃機のイメージも、バトルオブブリテンでは色あせてしまいました。
私は、わずか9機で英空軍の重要拠点ケンリー基地を攻撃したドルニエDo17Zが好きですね。悲しいことに半数以上が未帰還だったそうですが(涙)😢
 
 
 
 
 
私が大好きなのはやっぱりメッサーシュミットBf109。
さしものスピットファイアも、コイツが出てくるとワンサイドゲームは終了。
ゲーリングの横槍に対してドイツ戦闘機パイロットが「戦闘機とは猟犬です」
「せっかくのスピードが死んでしまう」といった抗議をしているのが印象的
でした。
ゲーリングに対してガーランドが「スピットファイアの1個中隊を賜りたい」と
皮肉を言う史実の名場面もあります。
父が生前、「イギリス空軍は平面を組み合わせたゴーグル、ドイツ空軍は
曲面レンズのゴーグルなんだよな~。どうだ、イギリス空軍の方がカッコイイ
だろ?」と言っていたのを思い出し、ゴーグルを観ているとどちらのパイロット
かすぐ分かりました。
でも、何故かドイツ空軍のパイロットはゴーグルをおでこの上に上げている
だけで下ろさないんですよね(笑)。
 
 
オラ達、ニャンニャン三好三人衆も、映画・空軍大戦略を見て戦略を研究するニャン!
 
 
くさせんり師匠曰く
「いやいや、大仏殿に逃げ込むだけでは戦略とは言えませんぞ・・・・」(笑)
 
 
ニャンニャン三好三人衆「・・・・・。」