本日は5月6日、5-6Dayということで、C56形蒸気機関車です。
C56形は、昭和恐慌に入って従来の国鉄の線路規格(甲線・乙線・丙線)の更に
下級として建設された簡易線用の機関車です。
先に完成していたC12形タンク式機関車をテンダー式に再設計した姉妹機に
当たり、多くの部品を共用しています。
元来、十分な設備の望めない(ターンテーブル等)簡易線用のC56は野戦鉄道の
牽引機としても最適と考えられ、総生産数154両の内、№1~90の計90両が
戦時中に供出され、海を渡ることになりました。
映画「戦場にかける橋」でも有名になったタイとビルマを結ぶ泰緬鉄道の主力機は
このC56形35両でした。彼女たちはメーターゲージに履き替え、薪を主燃料にして
遠い異国で働くことになります。
戦後に帰還できたのは靖国神社に展示される31号機と大井川鐡道の44号機だけ
でした。多くのC56はタイやビルマの国鉄に編入されたり、日本人の手で爆破
されたといいます。
このC56-160号機はC56形のラストナンバーとして昭和14年に落成し、津山機関区を
皮切りに、戦後は鹿児島機関区、横浜機関区、上諏訪機関区、七尾機関区にて活躍しました。
JR発足後も本線走行可能な動態保存機として維持されていましたが、現在は構内専用の
動態保存機となって京都鉄道博物館に保存されています。
残念ながら、本線運転は終了しましたが、現在でも動態保存されるC56-160号機。
これからもC56のラストナンバーとして走り続けてほしいです・・・。
↓↓↓↓↓↓↓↓C56ギャラリー↓↓↓↓↓↓↓↓
出水駅前のC56-92号機
19世紀ホールのC56-98号機。
霧島ユースホステル跡に放置されていた頃のC56-99号機。
国府児童公園に展示されるC56-106号機。