先日、漫画家の松本零士さんの訃報が伝えられ、ショック！
松本零士さんに因んで、大好きな戦場漫画シリーズから「ベルリンの黒騎士」です。
第二次世界大戦末期、フォッケウルフFw190D部隊を率いるドイツ空軍戦闘機隊
のエース、ヘルベルト・フォン・リヒター大尉は、その類まれなる戦績と、
「墜落すると決まった敵機には止めを刺さない」という騎士道精神、そして自身
の黒い愛機Fw190Dに因んで「ベルリンの黒騎士」と呼ばれていた・・・。
これは、リヒターが最初に乗ったフォッケウルフＦｗ190Ｄ-9戦闘機。
松本作品ではお馴染みの髑髏マークが異様です。1/72ハセガワの限定キット。
ベルリンを昼間爆撃するB-17部隊の指揮官機「シックスガン」号。
ベルリンの黒騎士には度々手痛い目に遭いますが、２度目の交戦でも見逃して
くれたリヒターを背中から撃ち、護衛戦闘機隊のハミルトンのP51Dマスタング
と共にベルリンの黒騎士を撃墜しましたが・・・。
悪役？として販売されたハセガワの1/72B-17Gベルリンの黒騎士バージョン
です。結構お気に入りです。
撃墜されたベルリンの黒騎士、ことリヒターは隻眼になりつつも一命をとり止め
ます。戦場での一瞬の情けによって、自身が撃墜され、命がけで救出してくれた
少女マルガレーテの命まで奪ったことに騎士道をかなぐり捨てるリヒター。
新たにジェット戦闘機メッサーシュミットMe262部隊を率いて戦線に復帰。
米軍の護衛戦闘機隊ハミルトンのマスタングを蹴散らし、B-17シックスガンを
追い詰めます。
「生まれ変わった黒騎士は血も涙もない悪魔の黒騎士だ！空の死神だ！」
絶叫と共にB-17を撃墜したリヒターは、生き残った部下たちにドイツの敗戦を
伝えて解散を命じ、自身はベルリンの上空を天高く上昇していき、２度と姿を
現すことはありませんでした・・・。
ただ、かつてリヒターを庇って命を落とした少女マルガレーテの墓には何故か
ベルリンの黒騎士愛用の飛行帽とゴーグルがいつの間にか手向けられていました。