ドイツ空軍最後の爆撃機!世界の傑作機「ユンカースJu188/288/388」 | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)
 
第二次世界大戦前期のドイツ空軍双発爆撃機トリオといえば、ハインケルHe111、
ドルニエDo17Z、そして、万能機ユンカースJu88ですよね。
生産数はそれぞれ約7000機、2000機、15000機ですが、その中でDo17Zは大戦前期で
生産を終了し、He111はバトルオブブリテンで大損害を被った後は夜間爆撃機や
や輸送機/グライダー牽引機などに重点を置きつつ生産されましたが、比較的設計が
新しく、高速性能に優れていたJu88は偵察機や重戦闘機(駆逐機)、夜間戦闘機にも
転用され、ドイツ軍の双発機としては最大の生産数に達しました。
 
しかし、いくら多少設計が新しかったとしても、やはり既にJu88の設計は古くなっており、
エンジンの換装に加え、機首、コクピット周辺にも早期に空力的洗練が必要と考えられて
いました(Ju88は生産性向上の為、機首正面の機銃座ガラスにも平面ガラスを使った)。
これを発端にJu88B型、Ju88E型が開発され、更にはJu188へと発展。
高速爆撃機として開発されたJu88本来のコンセプトを達成する為、次のJu288も
開発されましたが、結局開発は失敗に終わり、Ju188を次世代への繋ぎの機体として
改良した一方、遂に高度10000m以上で時速600km以上を出せるJu388が登場しました
が、結局数十機が完成するに留まり、約1000機が製造されたJu188と合わせても、
戦局を挽回する戦力にはなり得ませんでした・・・・。
 
とはいえ、インターネットが普及する前まではJu288、Ju388というと、幻の機体、という
レベルでしたが、こうして現在究明されている範囲で集大成している書籍が出たのは
実にありがたいと思います。イタレリのJu188欲しくなっちゃうな~(笑)。