2021.10.24北へ南へ!師匠と保存車両巡礼と乗り鉄!!⑧貝塚公園とアジア太平洋博覧会の残照 | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)
 
 
私たちは、旅の出発地だった、西鉄貝塚駅前の貝塚公園に戻ってきました。
 
 
貝塚公園(貝塚交通公園)は、1962年まで福岡競輪場があり、全国都道府県選抜競輪
が開催されるなど、盛況を極めていましたが、福岡競艇上の開園や、周辺人口の増加
で廃止されたそうです。競輪の合間には闘牛も行われたそうです。
 
 
尚、西鉄貝塚線の貝塚駅は当初、多々良駅と呼称し、競輪場開業後は競輪場前駅と
改称され、競輪場廃止後に貝塚駅と改められたそうです。
 
 
こちらは、当時の競輪場の観客席の跡だそうです。
 
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公園内には、タイのオート三輪型タクシー「トゥクトゥク」と・・・・
(案内板にはサムローという名称になっています。
 
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フィリピンの乗合自動車ジープニーが展示されています。
 
 
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顔はジープですが、中身は中古のトラックを改造したもので大きさや種車も様々だそうです。
この個体も、いすゞのトラックをベースに開放型座席を設けてジープのお面を被せています。
元は米軍のジープを払い下げて乗合自動車に改造していたのが由来だそうです。
トゥクトゥクは時々輸入された個体を見ますが、ジープニーはその大きさ故か、ほとんど
見たことがありません。実に貴重な展示だと思いました。
 
 
これら3台がボロボロなのは、近年輸入されたものではなく、25年前に福岡市早良区の
シーサイド百道で開かれたアジア太平洋博覧会「よかトピア」で展示された車両その
ものを貝塚公園に展示していたのでした。
 
 
亡くなった私の父は、福岡市役所の職員でした。
アジア太平洋博覧会「よかトピア」は福岡市制100周年を記念して開催された一大事業
であり、世界37か国からの出展が行われ、来場者数は800万人を超えたそうです。
この博覧会によって現在ヤフオクドーム(福岡ドーム)や福岡タワーがある百道一帯は
開発によって大きく変貌しました。
父も市の職員として休日を返上して出勤する一方、私や同級生を何回も連れて行って
くれました(多分チケットのノルマがあったのかな)。
開催期間も冬休み~夏休みと長期に及んだこともあり、私にとってはとても楽しい思い出
であり、博覧会といえば、よかトピアが思い浮かびます。
貝塚公園のくたびれたトゥクトゥクとジープニーは、私に遠い日の父との思い出を
呼び起こしてくれる存在です・・・・。