本日は1-11Day!ジェネラルダイナミクスF-111C戦闘爆撃機:太平洋航空博物館 | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)
米空軍の重量級戦闘爆撃機F-111は、日本では展示されていない機体です。
 
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ジェネラルダイナミクスF-111は、F-105サンダーチーフ(雷王)戦闘機の後継として
開発されたと言われています。大型で高性能、高価格の戦闘爆撃機です。
 
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F-111は、当時の国防長官マクナマラ(前職はフォード自動車社長)のバックアップ
を受け、空軍・海軍の戦闘機開発コストを抑制すべく共通戦闘機として、F-111A
(空軍型)とF-111B(海軍型)の開発が進められましたが、自動車のバッジエンジニア
リングのような訳にはいかず、F-111Aが採用されたのみで、重量過大の為にF-111B
は試作のみで終わりました。
 
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F-111Bの開発が失敗した後、艦上戦闘機として開発されたF-4ファントム(当初はF-110)が
米空軍でも採用され、事実上の共通戦闘機となりました。
 
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搭乗時には可変後退翼などの最新の凝った装備を幾つも持ち合わせていたこと
から、複雑な機構の為に本来の性能を引き出せないことも初期にはあったよう
ですが、次第に改善と改良が行われていき、米空軍の場合では30年以上現役で
運用されました。退役したのは1990年代末期です。
 
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F-105の後継機であることからも分かるように、制空戦闘機としての能力は高いとは
いえないようですが、重量級対地攻撃機としては非常に優れており、ベトナム戦争、
湾岸戦争にも参加。
 
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こちらの展示機はオーストラリア空軍のF-111C戦闘爆撃機です。
オーストラリア空軍では事実上の高速重爆撃機として運用され、キャンベラ爆撃機の
後継機として配備されました。
退役したのは2010年であり、その運用は40年にも及びました。