フジミ1/72立川キ55帝国陸軍九九式高等練習機(タイ王国空軍) | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)
前回の九八式直協偵察機に続いて、姉妹機の九九式高等練習機です。
 
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九九式高等練習機は、同じ立川航空機で開発・生産された九八式直協偵察機をベースに
した高等練習機です。
 
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九八式直協偵察機の低速安定性を評価した陸軍は、採用の翌年にこれをベースにした
高等練習機の開発を指示。立川では製作中の2機を原型機として改造。
1年遅れの昭和14年に九九式高等練習機として正式採用されました。
 
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九八式直協偵察機から引き継いだ後退角のついた主翼と高めの風防が特徴。
 
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低速安定性は優れていた九九式高等練習機ですが、原型の九八式直協偵察機同様に
飛行中に危険な翼端失速の特性があったそうで、低空飛行時の急な引き起こし操作は厳禁
だったようです。
 
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この風変わりな塗装はタイ王国空軍で使用された機体です。
戦前・戦時中に我が国の数少ない友好国だったタイでは、九九式高等練習機の他、
九七式戦闘機、一式戦闘機「隼」等が採用(我が国より輸入)され、米軍機とも交戦して
います。
長方形の赤枠には、かつてのタイ王国の国旗だった白象が模られています。
尚、九八式直協偵察機と九九式高等練習機の外見上の識別ポイントは、九九式高等練習機
はスパッツを撤去していることとされており、タイ王国で使用されたのは九九式高等練習機
のみとされていますが、世界で唯一現存するタイ王国空軍仕様の九九式高等練習機には
主脚スパッツが装着されており、今一よく分かりません。