2019.10.23御来欧音の沖縄初旅行(6)最後に得をしたのは誰だ!?:勝連城と阿麻和利 | 食事処 御来欧音おらいおーね(福岡県筑紫野市阿志岐1521‐1/ゼロ戦/鉄道模型/ガンプラ)

 

沖縄に着いて3日目。朝ご飯をお腹いっぱい食べて・・・・

 

 

ちょっと寄り道(笑)。

 

 

それにしても、沖縄にはこういう立派なゴツイお墓が多い。

山沿いの斜面の墓地を見た際には圧巻でした。

 

そして、やって来たのは、うるま市。

 

 

沖縄県うるま市の勝連城は、世界遺産となっているグスク群の一つで、築城年代が

最も古いとされています。

 

 

また、中間の内と呼ばれる平らな曲輪を取り囲むように南北に城塞が発しており、

天険の要害となっていました。

 

 

標高100mを超える頭頂部は、石垣が遠くからも見える程です。

 

 

勝連城は、14世紀以降、代々の勝連按司(豪族)によって築城されたと考えられて

います。

 

 

四の郭から、三の郭へと階段を登りきると、四脚の城門が建っていました。

 

 

 

ここは二の郭。

 

 

収穫祭で神人が腰かけたという座石。

 

 

火の神を祀った拝所、ウミチムン。

 

 

ウシヌシガマ。非常時の隠れ家だったそうです。

 

 

 

ようやく階段を登って最高部の一の郭へ。

 

 

眺めは最高です!

 

 

玉ノミウヂ御嶽。勝連城を守る守護神の拝所だったそうです。

 

 

圧政を敷き酒に溺れていた9代目勝連按司・茂知附按司をクーデターで倒し、

10代目勝連按司となったのが、最後の城主、阿麻和利でした。

地方按司(豪族)として海外貿易などを推し進めた阿麻和利の権勢は、琉球

王である尚氏と並ぶほどでした。

第3代国王・尚泰久は護佐丸の娘を后に迎え、長女の百度踏揚を阿麻和利に

降嫁させ、護佐丸・阿麻和利両者との姻戚関係を後ろ盾に、政治の安定を図ります。
しかし、1458年8月、阿麻和利が護佐丸に謀反の動きがあると尚泰久国王に讒言。

尚泰久王が阿麻和利を総大将に任じ、中城城を包囲して「忠誠の証として自害せよ」

と迫ると、護佐丸は反撃せず、一族と共に命を絶ちました。
政敵であった護佐丸の死により、勝利を確信した阿麻和利は、首里の王宮を

襲撃して自らが琉球国王になることを夢見ますが、阿麻和利の妻となっていた

尚泰久国王の娘・百度踏揚は阿麻和利の叛意を首里に通報。

国王の命で勝連城に押し寄せた王府の大軍と戦って阿麻和利は討たれたとも、

城を落ち延びて生き延びたとも云います。

いわゆる、護佐丸・阿麻和利の乱です。

 

 

しかし、この護佐丸・阿麻和利の乱についてよく考えてみると、定番の護佐丸=

忠義の家臣、阿麻和利=佞臣・逆臣という通説は、何かを隠すための様に思えて

なりません。

結果的に、王朝にとって脅威であった阿麻和利と、重鎮の護佐丸の死で、国王・

尚泰久国王の権勢は否が応でも高まったことでしょう。つまり、漁夫の利を得たのは

国王を中心とする王府だったと云えます。

しかし、その尚泰久国王でさえも最後の勝者だったとは云えませんでした。

尚泰久国王は、護佐丸・阿麻和利の乱の2年後には亡くなり、跡を継いだ息子の

尚徳王も更に9年後に29歳の若さで亡くなりました。

さて、時計を少し戻して尚泰久国王がまだ王子であった時代、尚泰久は金丸という

人物を登用しました。金丸は、農家の出身でしたが、行政官として優れ、尚泰久国王

の側近となりました。

尚徳王が亡くなると、琉球王国の重臣たちは、尚泰久国王・尚徳国王の一族

(第一尚氏)を皆殺しにし、金丸が群臣に押される形で尚円王と称し、新たな

王朝・第二尚氏を建てました。これが明治まで続いた琉球王朝です。

 

 

そう、護佐丸と阿麻和利を共倒れさせ、更には第一尚氏王朝の

血を絶やして琉球を我が物とした最後の勝者とは、他ならぬ尚円王、こと

金丸であり、護佐丸・阿麻和利の乱も金丸の策謀だったのではないか・・・・

と、私は思ってしまうのです。

義父である護佐丸と、娘婿である阿麻和利を討ったことで、尚泰久国王の

権勢は高まったかもしれませんが、逆に王朝の重臣(豪族たち)の支持や

信頼を失っていった可能性もありますし、琉球王朝の重臣たちが、第一尚氏の

王室を皆殺しにして金丸を擁立したのも、自分たちの保身の為という想像が

できると思うのですが、いかがでしょう・・・・?

 

~~~~~~~~~以下、私のイメージ(笑)~~~~~~~~

 

 

金丸の操り人形・尚泰久国王(演:淳于瓊ちぇりー)

 

 

忠節の老将・護佐丸(演:顔良ローバー)

 

 

知勇兼備の若き野心家・阿麻和利(演:ズブ高覧)

 

 

第二尚氏王朝を興した老獪な最後の勝者・金丸(演:田豊とらっきー)

 

 

そんなことを考えながら、嫁さんとチェーン店のとんかつ屋さんに入って

この日は夕食にしました・・・・(旅行中、沖縄らしい料理食べてない・・・笑)。